衆議院選挙福岡5区候補者の横顔…雅楽の篳篥たしなむ・保護猫と韓国ドラマが休息・1日100回腕立て伏せ
27日投開票の衆院選で、福岡5区には計5人が立候補している。各候補の人柄や経歴を紹介する。(届け出順) 【写真】凹凸が刻まれた亜鉛版を使って作られる点字版の「選挙のお知らせ」
就職氷河期世代。高校卒業後、非正規で工場で働いた。勝ち組、負け組と区分する世間に疑問を感じ、「忠義や礼節を重んじる日本人の精神を継承したい」と、アルバイトをしながら都内の大学で学び県内で神職に就いた。
被災者や子どもの不登校に悩む親ら苦しむ人の話に耳を傾けて祝詞を唱え、七五三などで訪れる子どもたちの幸せを祈ってきた。自身も小学生の親だ。「祈るだけではだめだ」と立候補を決意した。
今は、建設会社に勤める傍ら神社の手伝いをする。雅楽で使う縦笛「篳篥」を吹くのが趣味という。
松尾嘉三候補(56)維新・新
春日市議、県議として古里の課題に取り組んできた自負があったが、4選を目指した昨年の県議選で敗れた。政治から離れることも考えたが、大阪府で進む授業料無償化などの取り組みを見て、「すごい党だな」と一目置いていた日本維新の会の関係者から話があり、自民党を離れて国会を目指すことを決意した。
行財政改革や教育費の無償化、日本企業の生産拠点の国内回帰、水素に関する先端技術や航空宇宙産業の世界市場開拓など、訴えは多岐にわたる。馬場代表、元プロ野球選手の青島健太参院議員も、全国に知られる太宰府天満宮のそばまで応援に駆けつけた。
小学1年で始めた剣道は5段の腕前。座右の銘は「初志貫徹」。
「国会で保育士の配置基準の改善について質問しても、『財源が確保でき次第』という木で鼻をくくったような答弁の繰り返し。つまり、お金がないからやらないということ」。調べてみたら、同じ答弁が77回もあったとあきれる。
自民党の「政治とカネ」の問題を批判し、「国会の議論でなく、お金で動く政治を、国民のための政治に戻すチャンス」と位置付ける。「財源を充てるところを大きく変えなければ」と、エッセンシャルワーカーの待遇改善や再生可能エネルギーへの転換、国公立大の無償化などを訴える。