ツール・ド・ふくしま初代王者は世界チャンピオンの高岡亮寛!独走で勝利
集団が20名に絞られる中、金田遼祐が独走
下りでは再び4人の逃げになったが、「集団がうまく回っていたため逃げは決まらない」と判断した石井が集団に戻り、その後逃げも集団に吸収された。その時点で集団は20名程度に絞り込まれた。 82km地点のスプリントポイント(津島SPRINT)では、昨日のゴールで集団の先頭を取り2位に入った小林亮(soleil de lest)が先頭で通過し、金田遼祐(筑波大学トライアスロン部)と2人で抜け出す形になった。しかし、その後小林は集団へと戻り、金田の独走が始まった。 現役のデュアスロン全日本チャンピオンである金田は約20kmにわたり独走を続けたが、川内村の登りで集団に吸収された。
高岡亮寛が決定的なアタック、独走でゴール
その後、高岡亮寛(Roppongi Express)のペースアップや、再び石井が飛び出す場面もあり、最後の本格的な登りの前にある補給地点では、集団は以下の12名にまで絞られた。 最後の本格的な登りで高岡がペースを上げると、池谷が集団から抜け出し、先頭で下りに入った。下りで集団は再びまとまり、森本、西尾、鳴海、南の4人がドロップし、集団は8名になった。 8名は80km/hに迫る速度で下りをこなし、富岡町の市街地へと入った。市街地のアップダウンで勝負を仕掛けたのは「ここで仕掛けると決めていた」という高岡だった。これに唯一反応できたのは小林だった。 この動きで集団はばらけ、優勝争いは高岡と小林の2名に絞られた。事前にフルコースを試走し、コースを熟知していた2人は厳しい表情ながらもローテーションを回しながらゴール近くの海岸線まで進んだが、残り5kmで小林が脚を攣り、完全に失速してしまった。 その後、高岡は独走状態となり、時折後ろとの差を確認しながらもJヴィレッジに戻ってきた。高岡は両手を広げながらゴールし、グランフォンド世界チャンピオンジャージを着用したまま、初代ツール・ド・ふくしまのチャンピオンとなった。 2位には、一度脚が止まったものの最後まで走り切った小林が入り、3位には積極的なレースを展開した金田が入った。 ふくしま240の女子部門では、2日目唯一の完走者となった木下友梨菜(Bellmare Racing Team)が優勝。彼女は来週に世界選手権出場も予定されている。