松井一郎・大阪府知事に聞く(全文3完)50年後、大阪は副首都ポジションに
国には道州制のために、憲法改正の発議を
── やはりすぐにでも、50年後の大阪府が副首都になっているような制度に改革していきたいと思いますか。 そうですね。今は人間関係によって、大阪府と大阪市はうまくいっているけれど、この人間関係によるかたちというのは非常に脆弱なんで、制度としてつくっていくのが、50年後、大都市・大阪と世界中で認識されるために必要な、今やらなければならない、われわれの仕事だと思っています。 ── 大阪の持っている自然環境や水の都、歴史も、ポテンシャルはとても高いです。 まさに今、大阪府と大阪市で観光戦略を一元化しています。東京はもともと東京都でやっている。大阪の場合は今までばらばらでした。でも、大阪府と大阪市が観光局というのを設置して一体でやれば、東京以上にお客さんは伸びているわけです。それは、東京もいいところですけれど、やはり大阪というのは、東京とは違ったホスピタリティーがあふれているということだと思います。 ── 大阪市と大阪府の一元化をきちんと制度化するということですね。ほかには、国に対して要望がありますか。 国に対しては、道州制に向けた憲法改正をやるべきだと。最後は、国民の皆さんの国民投票で決まりますけれど、それをやっぱり発議すべきだと、こういうふうに思っています。 ──ありがとうございました。 ありがとうございました。