新幹線で後ろの外国人に「倒していいですか?」と聞くと…「優しい返事」にほっこり 観光客増で気になるNGマナー、JR東海の対応は?
車内放送やポスターなどでアナウンス、翻訳ツールの活用も
――荷物や座席トラブルに遭った場合、どうすれば良いのでしょうか? 車内の設備は、お客様同士で配慮してご利用いただきますよう、車内放送でもご協力をお願いしておりますが、何かございましたら、車内を巡回しております乗務員までお申し付けください。もし「席が倒せない」といった場合でも同様です。その場に応じて乗務員が対応させていただきます。 ――特大荷物の持ち込みについて、海外から観光客への案内はどのように? JR東海公式HP上で多言語(5言語)で特大荷物についてご案内を行っています。また、スマートEXの訪日外国人旅行者向けサービス「Tokaido Sanyo Kyushu Shinkansen Online Reservation Service」の紹介サイトからも、「特大荷物のご案内」ページを確認いただけるようにしています。 ――海外からの観光客に向けた新幹線車内でのマナーの案内は? 全てのお客様に、新幹線をより安心して快適にご利用いただくことができるよう、他のお客様にもご配慮いただくようお願いしております。 また、「特大荷物スペース」「特大荷物コーナー」のご利用については、2020年から導入しているのですが、外国語で以下のようなご案内も行っております。 ・ポスターやHP、駅等でのリーフレット掲出等の告知を実施。特に海外からのご利用回復も踏まえ、成田空港やJR東日本の主要駅、旅行会社カウンター等においても、リーフレットを設置 ・車内放送にて2か国語で「特大荷物スペース」及び「特大荷物コーナー」が予約者専用の荷物置き場であることをご案内 ・「特大荷物スペース」について、お客様にわかりやすくお示しするとともに、その場所が特大荷物の持ち込みを希望されるお客様のための、予約が必要なスペースであることを明確にするため、車内床面に案内を標記 ・「特大荷物コーナー」について、オレンジ色の「要予約」と書かれた表記を掲出 ご利⽤状況に応じて、適宜様々な案内方法を検討・導⼊しております。2024年2⽉からは、外国のお客様へのご案内強化として、ご利⽤の多い駅(新⼤阪を除くのぞみ停⾞駅5駅)で床⾯シートによる告知を実施しています。 ――多言語での接客やご案内の対応は? 乗務員や駅係員に対し、日本語に加えて英語でのご案内に関する教育を実施するとともに、他の言語については翻訳ツールを活用して対応しております。 ◇ ◇ JR東海によると、令和6年度上期(4~9月)のインバウンド収入の推計値は約520億円で、前年度比137%、コロナ禍前の平成30年度比224%と、大幅に増加しているとのことです。 増え続ける外国人観光客との微笑ましいコミュニケーションがある一方、もともと荷物や座席をめぐるトラブルも絶えない新幹線車内。様々な国の方と乗り合わせることが当たり前となっているなかで、国籍関係なく、お互いにルールを守って、気持ち良く乗車して目的地まで移動したいですね。 年末年始の2024年12月27日~2025年1月5日の期間は東海道・山陽新幹線「のぞみ」は全席指定席で運行されます。旅行や帰省を予定している方は早めに予約を。また上記の日程は繁忙期・最繁忙期にあたり通常の閑散期よりも料金が加算されます。少しでも節約されたい方は、閑散期でスケジュールを組んでみてはいかがでしょうか? (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 真弓)
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