脱北者15人、東南アジアに逃れる直前だったのに…中国公安が摘発・内部で密告か
【08月28日 KOREA WAVE】韓国行きを目指して、潜伏先の中国から東南アジアに逃れようとしていた北朝鮮からの離脱住民(脱北者)15人が中国公安当局に逮捕された。米政府系放送の自由アジア放送(RFA)が27日に報じた。 北朝鮮人権団体「キョレオル統一連帯」のチャン・セユル代表がRFAに語ったところによると、脱北者は黒龍江省や吉林省などに潜伏していた女性13人と子ども2人。安全のために2つのグループに分かれて雲南省昆明にたどり着いた。15人は今月21日、東南アジアの国に向かうための快速艇に乗り込む直前、公安当局に見つかり、逮捕されたという。 チャン代表がRFAに提供した3秒間の映像には、暗闇の中で脱北者と推定される複数の女性がボートに乗るために川へ向かう姿が映し出されていた。ただ映像にある川が、中国とラオスの国境をなすメコン川かどうかは確認されていない。 昆明は、東南アジアを経由して韓国に向かう脱北者が通過する中国の主要な経由地。脱北者の支援者らは「中国公安当局が正確な時間と場所を知って待ち伏せしていたことから、脱北者15人の中に公安と通じたスパイがいた可能性がある」と主張している。 現在、15人は吉林省などに移送されたと推測される。15人の中に弟がいるというある脱北女性は、国際社会と韓国政府に対し、彼らの北朝鮮への強制送還を阻止するよう求めている。 韓国統一省当局者は記者会見で「事実関係を確認中だ」としたうえ「いかなる場合でも、脱北者が自由意思に反して強制送還されるべきではないというのが政府の基本的な立場だ」と伝えている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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