肝臓の解毒を促進する「みそ汁」には、「飲むべき時間」があった!…専門医が”3つのルール”を解説
肥満・糖尿病・動脈硬化から便秘や脂肪肝まで、丸ごと改善してくれる、奇跡の料理……。いま、日本人のソウルフード“みそ汁”の健康効果が、大きく注目されています。 【写真】レシピ付き!やせみそ汁はこちら 「毎朝、具だくさんのみそ汁を最低一杯飲むだけで、肝機能は自然と回復し、代謝のよいやせる体が手に入ります」と語るのは、日本肝臓学会認定の肝臓専門医で、栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅氏。本稿では、栗原氏の新刊『肝臓から脂肪を一掃! 医者が飲むやせみそ汁』(ワニブックス刊)より、生活習慣病や認知症をも予防する健康効果で話題の「日本人のソウルフード」みそ汁の“効果的な飲み方”について、徹底解説します。 【第1回から読む】「1日1杯のみそ汁」で肝臓から脂肪が消えていく…肝臓専門医が明かす、驚愕の科学的事実
肝機能を回復させる魔法の「みそ汁」効果
やせる上で最も注目したい体の臓器、それが肝臓であるということ。なぜなら、肝臓は人の代謝と解毒を司る、ダイエットのキーマンともいえる臓器だということを、これまでお伝えしてきました。 そこで、肝臓の脂肪を減らすためには、糖質と脂質を適正量に抑えながら、代謝のスイッチを入れるタンパク質をしっかりと摂取し、代謝を促すために必要なビタミンやミネラルを過不足なく摂る必要があります。さらに、肝臓と密接に関わっている腸内環境を整えるため、食物繊維も摂るよう心がけなくてはいけません。 これらすべてを満たしてくれる魔法のような食べ物、それこそが、わたしの薦める「やせみそ汁」です。毎朝、具だくさんのみそ汁を最低1杯飲むだけで、肝機能は自然と回復し、代謝のよいやせる体が手に入ります。 そこで、ここでは、みそ汁の健康・ダイエット効果を最大限に発揮するために、意識したい「3つのルール」をご紹介していきましょう。
みそ汁の健康効果を最大限に引き出す「3つのルール」
まず1つめは、「みそ汁は朝食で食べる」こと。朝にみそ汁を飲むことで、私たちの体に備わっている体内時計が動き出し、肝臓の「代謝」や「解毒」といった働きも、より活発に行われるようになります。私たちが、朝起きて日中活動し、夜は眠りにつくのと同じリズムで、肝臓も毎日働いています。夜遅い時間にごはんを食べると、肝臓は本来休息をとるはずの夜中に仕事をしなくてはならなくなり、翌日はお疲れモードに。その結果、肝機能が低下して太る原因となるので注意が必要です。 2つめは、みそ汁を食べる順番。空腹の状態でごはんやパンといった糖質の多い食品を食べると、血糖値が急激に上がり脂肪が蓄積されやすくなります。肉や魚、野菜などがたっぷり入った「みそ汁から食べる」ことで、血糖値の上昇を抑えましょう。 最後に、食べる際は「よく嚙んで食べる」ことを意識してください。よく嚙むことで食べ物の消化・吸収がよくなり、内臓の負担を減らすことができます。また、脳の満腹中枢も刺激され、食べ過ぎを防ぐことにもつながります。