町田Vならずも藤田社長「大健闘」22年末に社長就任「今年1年間では一番の関心事がゼルビアでした。競馬よりも」
「明治安田J1、鹿島3-1町田」(8日、カシマスタジアム) 町田は前半の3失点が響いて鹿島に敗れ、史上初となるJ1初昇格シーズンでの優勝はならなかった。 試合後、藤田晋社長兼CEOが取材に対応。あと一歩で優勝には届かなかったものの、勝ち点66で3位という成績に「ここまで健闘するとは正直思っていなかった。半分より上であればっていうぐらいでいたら、途中で首位に立ったんで少し欲が出ましたけど、結果からいうと大健闘」と満足感を口にした。 今季は7月にFW相馬勇紀、8月にはDF中山雄太と、日本代表をシーズン途中に獲得。大型補強を敢行した。藤田社長は「ああいう海外帰りの現役日本代表で20代後半みたいな選手をとれるチャンスはなかなかない。そういう意味では急きょとったという感じ」と振り返り「J1のいつも上位を争うクラブになるには何年もかかると思っていたけど、1年目でこのような健闘ができた。何年もかかるのを1年でやってしまおうという気持ちで強化した」と説明。今後については「かなりクラブの体制というか、選手も入れ替わった。今いる選手を中心に強豪クラブを築き上げていきたい。さすがにこんなにガラガラ変わると、ついていくのはみんなキツいので、この辺で落ち着かせて」と考えを示した。 22年12月に社長に就任。初昇格した今季、クラブはJ1で旋風を巻き起こした。馬主としても知られる藤田社長は取材の最後に「今年1年間では一番の関心事がゼルビアでした。競馬よりも」とちゃめっ気混じりに明かし、笑いを誘った。