【明治神宮大会】大垣日大「鬼の阪口」阪口慶三氏→「のびのび」高橋正明監督全国初陣も白星ならず
<明治神宮大会:東海大札幌3-0大垣日大>◇高校の部1回戦◇20日◇神宮 14年ぶり3度目の出場を果たした大垣日大(東海・岐阜)が、無得点で初戦敗退し、2010年(平22)以来の勝利に届かなかった。 【組み合わせ表】明治神宮大会・高校の部 先発の中野翔真投手(2年)は立ち上がりの失点に泣いた。 初回は先頭打者を左飛に打ち取ったものの、後続に左前打と盗塁に暴投と1死三塁で四球を許すと、1死一、三塁で迎えた相手4番との勝負は、右翼への適時三塁打となった。次の打者は二ゴロに仕留めたが2死三塁で6番に遊前適時打を許し、初回に3点を献上。中野は6回103球5安打3奪三振3四球1死球3失点で降板した。高橋正明監督(42)は「初回の後は立ち直っていいピッチングでた。ディフェンスに関しては合格。打つ方は、今日はつながらなかった。この冬の課題ができてよかった」。 昨秋、甲子園で通算40勝をマークした阪口慶三氏(80)が監督を勇退。高橋監督は全国大会初陣で、新たな大垣日大カラーを打ち出した。「思い切ってのびのびやらせるということ。阪口先生は、名将で偉大な方。私に変わって、プレーに関しては思い切ってやらせようと変えました」。 チームは、岐阜県秋季大会から、東海大会決勝までの3戦すべて逆転で白星をつかんだ粘り強さが特徴。打線は3回2死二、三塁で好機を迎えたが、3番貝原大馳(だいち)外野手(2年)が低めのスライダーを中飛に打ち取られた。相手は5安打、大垣日大は6安打と安打数は上回ったものの、悔しい敗戦となった。