使っても安全? 安くて気になる社外パーツのメリット・デメリット
社外品の性能とは?
では、社外品はどうやって作られるかというと、純正に準じた設計で、専門のメーカーに発注します。 ただし、バイクメーカーと同じメーカーかというと、必ずしもそうではなく、規模の小さいメーカーや、最近では東南アジアを中心とした海外メーカーなどに依頼する事がほとんど。その結果、安価で製造することができる訳です。肝心の性能はというと、これは正直わからないというのが本当のところ。 消耗品は構造が複雑ではないので、いきなり問題が出るということは少ないですが、例えばオイルフィルターだと内部のろ紙量が少なかったり、目の細かさが大きかったりするものが実際に売られていて、そうなると不純物の除去能力が落ちるなど、長い目で見るとエンジンを消耗させてしまいます。 そのほかのパーツについても同様で、ガスケットのように使ってしばらくしたらオイルが漏れ出したというわかりやすいもの以外に、性能を判断することができないというものも多数ラインナップされているのが実情です。
実際の性能がわからないと聞くと、心配になってしまう人も多いでしょう。不安ならばメンテナンスには純正パーツを使用するのが安心。ディーラーでなくても、「純正部品を使ってほしい」と依頼すれば、ショップやバイク用品店でも対応しくれます。 安さという魅力が捨てきれず社外品を使う場合は、大手メーカーのものを使用すると安心です。 また部品作りに定評がある小さなメーカーもあるので、いずれにしてもどういったメーカーが作っているのかをしっかりと調べてから使うと良いでしょう。なかには純正同等品と謳っているだけの粗悪品もあるので、注意してください。 また社外品を使用した場合、不具合があった際にメーカー修理は対象外となる事もあるので要注意。社外品でもしっかりとしたものもあるので、うまく使えばコストを抑えることができます。 また古いバイクで純正部品がすでに製造中止になっている場合は、社外品が作られていて助かることもあったりもします。社外品だからダメという訳ではなく、信頼できるメーカーのものを上手に使うことが重要です。
近藤暁史