低PBR株の中から「復活銘柄」を選別する投資戦略の全容
PBRが低く放置された銘柄の中から、将来の“復活”が期待される銘柄を絞り込むには、どうすればいいのでしょうか?(イメージ写真:bee/PIXTA)
東京証券取引所が3月に公表した「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応等に関するお願いについて」は、株式運用の業界で大きな話題となりました。このお願いは「ROE8%未満、PBR1倍割れと、資本収益性や成長性といった観点で課題がある」企業をメインのターゲットとしています。 そして、資本収益性の指標であるROE(自己資本利益率=純利益 ÷ 自己資本)をどのように改善していくか。また、投資家から株式市場で成長性が期待されてPBR(株価純資産倍率=株価 ÷ 1株当たり純資産)が1倍を超えるためには、どのような対応をしていくのか、といった計画や方針の策定・開示のお願いをしています。 このお願いをきっかけに、株式市場では低PBR銘柄が物色される場面も見られています。しかし、すべての低PBR銘柄がROEを改善できるのでしょうか。脱落している企業もあるかもしれません。 そこで今回と次回(6月11日配信予定)の本連載では、低PBR銘柄の中から今後の“復活”が期待される銘柄を絞り込む「Fスコア戦略」を取り上げます。
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吉野 貴晶