「荒れているクラスは教室が汚い」元中学教師が痛感した、“散らかった部屋”が子どもに与える悪影響
2.部屋の状態は心の鏡
学校の掲示物は、授業中に生徒の気を引くものを視界にいれないように、教室の前面には学校で統一した最低限の掲示物だけを貼っていました。これは教室環境におけるユニバーサルデザインの考え方で、教室内にある刺激をできる限り抑え、どの子どもに対しても落ち着いて授業を受けれる環境づくりを心掛けていました。 カラフルな掲示物や必要以上の掲示物は、生徒の目から入る情報を多くしてしまい、授業に集中できなくなってしまいます。 これは家庭でも一緒です。低学年ではリビング学習のご家庭が大半だと思いますが、勉強するスペースに勉強と関係のないモノが置いてあったり、ごちゃごちゃしている景色が視界に入ってくると、刺激が多く、気が散ってしまい勉強になかなか集中できません。一見、子どもからしたら困る感覚はないのかもしれませんが、視覚的ノイズが多いことで集中力が欠ける原因になってしまっています。「部屋の状態は心の状態」で、散らかっているとどんどんと心も落ち着かない状態になってきてしまいます。子どもに集中して学習してほしいと思うなら、子どもの学習環境を整えていきましょう。 そのためにまずは ・おもちゃなどの遊びの道具と学習道具を一緒に置いておかない ・学習と関係のないモノを机上に置かない ・学習中、気を引くものが視界に入らないようにする これらを意識してみましょう。 兄弟で向かい合って学習すると、お互いの様子が視界に入ってきて気になるお子さんもいるので、学校のように、同じ方向を向いて学習するのがおすすめです。 次回は、リビングが散らかっていることの一番の悪影響についてお話ししたいと思います。
【Profile】ありママ(@arima1987_home)
7歳、5歳姉妹のママ。大学卒業後、東京都内の中学校教師を4年、地方の中学校教師として8年間の計12年間勤務。 出産後、子育てでモノが増え、一気に汚部屋の住人に。育休明け仕事復帰をしたが、モノの多さとタスクの多さに疲れ果てて、捨て活を開始。片付ける過程や片付けて気づいたことをインスタで発信、2023年退職し、フリーランスに。整理収納アドバイザー1級、クリンネスト1級取得。
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