体育館イベントでガス散布が…合同で対応確認 福島県の田村消防署と郡山消防署
福島県の田村消防署と郡山消防署合同の災害対応訓練は、田村市運動公園で行われた。化学物質を使ったテロ災害を想定し、特殊な機材の使用法を確認したり、避難・救急方法を訓練したりするなどして、非常事態に備えた。 両署員ら約70人が参加した。体育館内でのイベント開催中に、何者かによってガスをまかれ、複数の要救助者が体調不良を訴えている―との想定で行われた。 目に見えない危険に対応するため、検知器を使って環境測定を行い、風向きなどを考慮した上で、各部隊の進入する経路を確保。ガスの濃度などによって、災害エリアの区分けなども行った。 要救助者の救出活動は、設定したゾーンごとのレベルに合った防護服を着て行い、汚染物質を洗い流す訓練や特殊機材の取り扱い、各部隊間の連携も確認した。 参加者は、万が一の事態に対応した組織体制の整備や、より専門的な知識と技術向上に向けて真剣に取り組んでいた。 (県南版)