ニューヨーク人情酒場 レストラン業界の共通語はスペイン語!? 移民の一大ビジネスでは必須科目も習得の道のり険しく……
一見華やかな大都会、ニューヨークでの暮らし。しかし、生活にはお金がかかる! 生活を維持するために多くの移民が働く場所、それは飲食店。 【マンガ】ニューヨーク人情酒場(続きをまとめて読む)
単身やってきたニューヨークで飛び込んだ先は大衆酒場。愉快な同僚と寿司との出会い、そして別れ。 仕事って、生活って、幸せってなんだろう?そんなことを考えながら寿司を巻く日々のこと。
スペイン語を学ぶことにした
NYのレストラン業界は移民にとっての一大ビジネスです。 移民が仕切っているビジネスは多岐にわたりますが、やはりサービス業が多い印象。 美容やマッサージ、小売業などなど。 そして、記載したように南米からの移民がとても多いこの土地で、スペイン語はとてもポピュラーです。できるといろいろなシーンで役に立ちますよ! 30歳を超えて、改めてスペイン語を学ぶことを決めた私。大学まで英語を専攻し、英語の勉強は素直に好きだったので、スペイン語もなんとかなるだろうと舐めてかかっていましたが、これが本当に大変。言語を1から学び直すことがこんなに辛いことだとは、すっかり忘れていました。そもそも西洋の言語の大半はラテン語が語源だから、英語と近い部分もあるのでは?と思っていたのですが、近いようで全く異なる部分も多く、基本は一から学び直しです。 名詞に女性と男性があるのも日本人からするとかなり斬新。しかも、その性によって活用が変わったりする(おそらく大半の人はここで心が折れてしまう!)。 頭の中で文章を組み立てられるようになるには、毎日の鍛錬が必要になりそうです。学生の頃は強制的に学校に行って勉強だけをやっていたので、今より遥かに学びやすい環境でした。 大人になってからの勉強は、試験もなければ叱ってくれる人もいないので、とにかく継続が難しい!大人になって新しいことにチャレンジできる人を心から尊敬します。そして、できるようになったという実感が湧いてくるのがかなり後になってからなので、初期の勉強が辛いところも言語体得の難しさの一つですね。 しかしそれでも、一切のコミュニケーションが叶わない状態よりは、少しでも語彙がある方が心理的な距離は詰めやすいので、基本的な挨拶や短い文章だけでも覚えておくと意外と現場で役に立ちますよ!私も諦めずに地道に勉強を続けるつもりです。それではみなさま“Hasta la proxima!”
作者:ヤマモトレミ 89年生まれ。福岡県出身。2017年、勤めていた会社の転勤でニューヨークに移住。仕事の傍ら、趣味でインスタグラムを中心に漫画を描いて発表していたところ、思った以上に楽しくなってしまい、2021年に脱サラし本格的に漫画家としての活動を開始。2022年にアメリカで起業し個人事業主になりました。アメリカで食っていくために寿司をやっていくことを決意し、週4ブルックリンで寿司をつくっています。
ヤマモトレミ