【RIZIN.48】井上直樹が朝倉海離脱後のバンタム級の顔に!ベルト獲得後もいつものローテンションに観客も困惑
9月29日、埼玉県・さいたまスーパーアリーナで『RIZIN.48』が開催され、セミファイナルのバンタム級王座決定戦で井上直樹(Kill Cliff FC)がキム・スーチョル(韓国、ROAD GYM WONJU MMA)を2回TKOにくだし、新王者となった。 【ライブ速報・動画】『RIZIN.48』リアルタイム速報中!フィニッシュシーン動画も紹介中 朝倉海がUFC移籍により、防衛戦を行うことなく返上したバンタム級王座の新たな王者を決めるタイトルマッチは、文字通り「ポスト・朝倉海時代」の幕開けとなる重要な一戦だ。 19歳でUFCと契約した井上は、長らく日本MMAを牽引するであろうプロスペクトとしての期待を一身に受けたきた。実際、これまで何度かタイトルショットのチャンスがあったが、大一番での敗戦や持病の影響もあり実現せず、タイトルに嫌われてきた。一方、キム・スーチョルは2015年大晦日のRIZIN旗揚げ戦に出場したベテラン。6年間のブランクはあったものの、2022年からコンスタントに参戦し、vs日本人10連勝の実績を築きあげ、初参戦から約8年越しでの王座挑戦にこぎつけた。 お互いにRIZINファンの支持も高い両者だが、タイトル戦は意外な展開となった。1Rはリーチで優る井上が様子を見るが、タフなスーチョルは飛び込んでパンチを浴びせる。危うい場面もあったが、井上は右ストレートでスーチョルをグラつかせると、バックを取りつつロープ際でかがんだところにパウンドを乱打。一旦ブレイクしたものの、スーチョルが再びロープから頭を出してかがんだところにパウンドの雨を降らすとレフェリーがストップ。井上の2回TKO勝ちで、バンタム級のベルトを手にいれた。 勝利した井上はあまり表情を変えず、マイクを握ってからも叫ぶでもなく、「ベルト獲りました」と、王者になってもいつものローテンションで淡々と語り、観衆を困惑させたが、「防衛戦、大晦日でやりたいっすね」と話し、「会見でお会いしましょう」とした。逆に、負けたスーチョルは笑顔で「しゃべりまーす」と話すや、井上におどけたように軽くパンチを当てるジェスチャーを見せ、家族と榊原信行CEOに感謝を述べると、場内から温かい拍手が飛んだ。 スポーティングニュース本誌サイトでは、『RIZIN.48』後半第8試合からメインイベントのホベルト・サトシ・ソウザvsルイス・グスタボまでリアルタイム速報する。
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