【全日本大学駅伝】次回の出場枠は? 東海地区1→2、関西地区4→3の理由 繰り上げスタートでも1秒も無駄にできない戦い
國學院大學の初優勝で幕を閉じた第56回全日本大学駅伝(8区間、106.8km)は、シード権争いや関東勢以外の順位争いも白熱した。皇學館大学が17位に入ったことで、今大会「1」だった東海地区の枠が、次回は「2」に増える。この記事では出場枠の仕組みと次回の出場枠について解説する。 【写真】第7中継所を繰り上げ一斉スタートで駆け出す選手たち
17位に皇學館大学が入り、東海地区は2枠に
全日本大学駅伝の出場枠は「25」。ここにオープン参加の日本学連選抜と東海学連選抜が加わり、計27チームで争われる。25枠は「基本枠(8)」「シード枠(8)」「成績枠(9)」の3種類に分けられる。 まず北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、九州の8地区にそれぞれ「基本枠」として1枠が与えられる。 続いて、上位8校に「シード枠」が与えられる。今大会でシード権を獲得したのは國學院大學、駒澤大学、青山学院大学、創価大学、早稲田大学、城西大学、立教大学、帝京大学。すべて関東地区だ。シード権を獲得できたか否かで、翌シーズンの強化方針やスケジュールも変わり、シードを落とした際は熾烈(しれつ)な関東地区選考会を通過しなければならないため、関東勢のチームは最低限の目標でも「8位以内」を据えるチームが多い。 最後に「成績枠」として、シード圏外だったチームの中で上位に入った大学の所属地区に9枠を配分する。今大会で9~17位に入ったのは、東京国際大学(関東)、日本体育大学(関東)、大東文化大学(関東)、中央大学(関東)、東洋大学(関東)、神奈川大学(関東)、東海大学(関東)、京都産業大学(関西)、皇學館大学(東海)。この時点で関西地区と東海地区は、「基本枠」に加えて「成績枠」で1枠を確保したことになる。
18位・大阪経済大学が所属する関西地区に1枠配分
また1地区から出場できる大学数は、最大で15までに決められている。今大会で関東地区が残した結果を見ると、基本枠(1)、シード枠(8)、成績枠(7)となっており、合計すると16枠。上限を1枠超えているため、成績枠で時点の18位に入った大阪経済大学が所属する関西地区に、1枠が配分される。 以上のことから、今大会の出場枠と次回の出場枠は、以下の通りとなる。 北海道地区 1→1 東北地区 1→1 関東地区 15→15 北信越地区 1→1 東海地区 1→2 関西地区 4→3 中国四国地区 1→1 九州地区 1→1