サクラフィフティーン、3連敗もワールドカップに向け成長に手応え。15人制ラグビー女子国際大会「WXV2」
試合序盤、日本代表は風下の影響もあり、SH(スクラムハーフ)津久井萌、SO(スタンドオフ)大塚朱紗のハーフ団を中心にボールをキープして攻め続けたが、なかなか相手のディフェンスラインを崩すことができなかった。
すると、ラインアウトボールをスチールされて、ウェールズ代表に自陣奥に攻め込まれてしまう。10分、スクラムからのボールアウトした後のキックを20歳のWTBネル・メトカーフにチャージされて、そのまま左端にトライを許した(0-5)。
14分にもキックカウンターからウェールズ代表がボールをつなぎ、最後はSHケイラ・ベヴァンが中央にトライ。自身でゴールを決め、12点差にリードを広げられた。
その後、日本代表はセットプレー、ディフェンスでプレッシャーを受けてしまい、なかなか相手陣で戦うことができない。29分にウェールズ代表がFWにこだわりトライを挙げたかに思われたが、これはTMO(テレビマッチオフィシャル)の末、オブストラクションの判定でノートライとなった。
残り10分、互いのディフェンスが上回り、得点ボードは動かず、そのままウェールズ代表が12点をリードしてハーフタイムを迎えた。
後半、先に得点を挙げたい日本代表は集中力高く、連続攻撃で相手陣奥に攻め込んだが、3分、ウェールズ代表FB(フルバック)ジャスミン・ジョイスにパスをインターセプトされる。90m以上走られてトライを許し、0-19と点差を広げられてしまった。
風上のサクラフィフティーンは後半10分以降、積極的にベンチからフレッシュレッグスを投入して、キックも交えて何とか流れを引き寄せようとするが、なかなかチャンスを掴むことができなかった。
ようやく日本代表がゴールラインを超えたのは22分だった。SO大塚朱紗の裏へのキックから、カウンターラックでターンオーバーし、最後はWTB松村が左隅にトライを挙げて5-19とした。
35分、ウェールズ代表はCTB(センター)ハンナ・ブラックが危険なタックルによりシンビン(10分間の途中退場)となり、日本代表は数的有利となる。37分、相手陣22mラインアウトからチャンスを得て、途中出場のSH阿部恵が持ち出して、最後はSO大塚が右中間にトライを挙げ、9点差に追い上げた。