オデッセイパターが全38試合中22勝!? 2023年国内女子ツアー優勝者たちの使用ギアを総まとめ!【パター・ボール・シャフト編】
今シーズンも大いに沸かせてくれた女子ツアー。全38試合の優勝者のギアを調べてみた。今回はパターとボールに注目。 試合を盛り上げた女子プロたちの写真はこちら。
パター:オデッセイが17人で22勝! 「2ボールブレード」最多の6勝
テーラーメイドは10勝と昨シーズンの6勝より伸ばしたが、櫻井心那、岩井明愛の2人で大半を占め、使用者はわずかに5人。対して22勝のオデッセイは、17人で13モデルが勝利と大きな差がついた。 ここ数年、女子ツアーを席巻した三角ネックの「トラス」は、TOTOジャパンクラシックでブームの立役者だった稲見萌寧が1年3カ月ぶりに優勝を果たしたが、他では開幕戦の申ジエと櫻井心那の4勝の計6勝と、かつての勢いは影を潜めている。さらに申ジエは2勝目ではライバル、オデッセイの三角ネック「トライビーム#1」にくら替え。小祝さくらも「トライビーム#7 CS」で勝利を挙げるなど、オデッセイがテーラーメイド陣営を切り崩している。
モデル別では山下美夢有が昨シーズンから使い、今期も3勝を挙げている「ホワイト・ホットOG 2ボールブレード」を穴井詩、菊池絵理香も使い、合わせて6勝でトップ。 センターシャフトの「ホワイト・ホットOG #1 WCS」は岩井千怜が昨年から使用しているが、青木瀬令奈もこれで勝利を挙げていて、日本女子オープンを制した原英莉花は「ホワイト・ホットOG ロッシーS」、また伊藤園レディスで復活優勝を遂げた西郷真央は「ホワイト・ホットOG ロッシー」を使用。「ホワイト・ホットOG」シリーズだけで12勝となっている。 オデッセイ、テーラーメイドに続くのはピンゴルフ。鈴木愛が「PLDミルド アンサー2」、菅沼菜々が「タインC」で勝利を挙げている。
ボール:スリクソンが38戦中19勝だが、タイトリストが昨年の倍に大躍進!
昨シーズンは全38試合中16勝が「ツアーB XS」「ツアーB X」でブリヂストンがトップだったが、今季はわずかに6勝。代わってスリクソンがぶっちぎりの19勝を挙げ、勝率5割となっている。
PGAツアーをはじめとする世界のツアーでは男女ともタイトリスト「プロV1」「プロV1x」が平均70%以上の使用率を獲得し、勝率でもトップを走り続けているが、国内女子ツアーでは使用者が少なく、昨シーズンはわずかに5勝に終わっていた。ところが今シーズンは8人が使用して10勝と大きく勝ち星を伸ばしている。国内女子ツアーはダンロップとブリヂストンの国産ボール2強時代が長らく続いていたが、じわじわと海外ブランドの波が押し寄せてきている。