三笘薫の“テレビに映らないプロ意識”「開始8分で水を」「スパイクに芝生や土1つすら…」酷暑の日本代表戦で記者が目撃「負担を考えてです」
石川祐希との対談で語った“18歳の決断”
三笘といえば、川崎フロンターレユース時代にトップチーム昇格を提示されたが、それを断って筑波大学に進んだことが有名だ。その理由として、Number 1100号のバレーボール日本代表・石川祐希との対談でこう明かしている。 「4年間、体を作り直すために断り、大学進学を決断したんです」 また、2023-24シーズンの2月に右腰を負傷してシーズン中の復帰が絶望的になると、新しく体を作り直すことを考え、試合に出場しない時期にしかできないトレーニングに取り組んでいたという。 誰よりも体のセンサーに敏感なのが三笘だ。 もちろん、彼だけではない。 たとえば堂安律は今オフに宮崎に行き、これまでとは異なるフィジカルトレーニングに取り組んだ。そこでは練習の質だけではなく、量を増やすことにもこだわった。テーマの1つは、最初の5mのスピードを上げることだ。バーレーン戦の前半9分、三笘のクロスが上がったとき、堂安がスライディングで追いついて、ポスト直撃のシュートを放ったのは、トレーニングを積んだ成果かもしれない。
日本代表の努力と振る舞いは三笘だけでなく…
現在のフォーメーションでは相手のロングボール対応に、上下動、そしてフィニッシュに絡む仕事……。最も運動量を求められる両サイドに2人がいるのは偶然ではないだろう。それだけの準備をして、ピッチの上でハードな運動をできるからこそ、森保一監督からこのポジションを“託されている”。 彼らはわかりやすい例だが、今の日本代表の他の選手たちは上昇志向が強く、ピッチから離れたところでも、試合で良いプレーをするために考え、努力をしている。 それはバーレーン戦前後の振る舞いにも表れていた。 例えば、キックオフ直前に長友佑都が「行くよ、行くよ! うぁぁーーー、行くぞ!!」と声掛けし、チームにとびきりの熱量を与えた。 一方、日本が1点リードして迎えたハーフタイムでは、バーレーンのサブ組の選手はアップエリアからゆっくりと歩いてロッカーへ向かい、その途中にボランティアスタッフとの写真撮影に応じていたのとは対照的だった。そして後半早々に2点差がついて相手に諦めムードが出て以降、ピッチには決定的な差が描かれた。
“最後の質問”に三笘が反応した
チームが強くなるために、どう振る舞うか。 バーレーン戦後、取材が長時間に及んだ三笘が関係者にうながされて引き上げようとしたタイミングで、別の記者から1つ質問が飛んだ。すると本人にも思うところがあったようで、それについても丁寧に答えていった――。 〈つづく〉
(「核心にシュートを!」ミムラユウスケ = 文)
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