三笘薫の“テレビに映らないプロ意識”「開始8分で水を」「スパイクに芝生や土1つすら…」酷暑の日本代表戦で記者が目撃「負担を考えてです」
前半8分、ペットボトルを手にした三笘は飲まずに
ただ、それだけではないだろう。 この試合に向けて、三笘を筆頭にした日本代表選手のサッカー以外での取り組みや心構えのレベルは、バーレーンとは比較にならないものだった。 三笘のプロフットボーラーとしての“意識の高さ”が垣間見えた場面があった。 ユニフォームが文字通り身体に張り付くような酷暑のなかで、バーレーン戦は始まった。すると前半8分、三笘は早くも、ボトルを拾い上げた。 「そんなに喉が渇くのか!」 筆者はそう推測したが、勘違いだった。 三笘はペットボトルを口に運ぶのではなく、逆さに向けて首の後ろにかけると、すぐに走っていった。暑熱対策のためだった。 この日は36.7度という高温もさることながら、より厳しかったのは前日との気温差だった。記者席で測ったデータを見ると、前日の同時刻よりも6度ほど高かった。
鈴木彩艶が感嘆した“三笘の知識と心配り”
その中で三笘がペットボトルを手にしたのは、チーム一番乗りで水を飲むためではない。コントロールできないことに対応するためだった。 思い出されたシーンがいくつかある。 1つは、バーレーン戦前日練習。スタジアムで行なわれた公式練習を前に、三笘は4番目にピッチに出てきた。前の3選手と違ったのは、彼だけは水の入ったペットボトルを持って出てきたことだ。もう1つが、中国戦の試合後だ。代表戦では選手たちはスタンドを一蹴してファンに挨拶をして回るのだが、そのときも三笘の左にはいつでも給水できるようにとペットボトルが握られていた。 暑さは自分でコントロールできない。だから、キックオフから10分も経たないうちに首の後ろに水をかけて体を冷やそうとした。 一方、給水のタイミングは自分でコントロールできる。三笘であれば、キックオフ時間から逆算して、試合前に十分な水分補給は行っていたはずだ。 なお、口に含むものに関する三笘の知識と心配りは代表チームでも突出しているという。21歳ながら栄養士をつけて普段から栄養管理に余念のない鈴木彩艶でさえも、昨オフのTBSの密着番組のなかでこう証言している。 「(三笘は)知識がすごいのでみんな、(ある食材を口にすべきか悩んだら)彼に聞いて『OK』が出たら『大丈夫だ! 』となるくらいです」
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