「残りわずか」「解約しずらい」通販サイトで蔓延するダークパターン 経済的・心理的損失も
RKB毎日放送
インターネットショッピングで簡単に商品が購入できる時代。 「消費者を意図しない行動に誘導する」ダークパターンが横行しています。 【画像で見る】ダークパターン 消費者庁は、2024年版消費者白書で「消費者に多大な被害を生じさせる可能性がある」と注意を呼び掛けました。 ■事例(1)「カウントダウン」 ダークパターンの事例のひとつは、セール終了を予告する「カウントダウンタイマー」や「残りわずか」など緊急性や商品の希少性を強調する行為。 ■事例(2)「定期購入が必要?」 そして、例えば化粧品やサプリメントなどの通販サイトで、1回限りと思って購入したつもりが、実は「最低4回の定期購入が必要」と、とても小さい文字で書かれていたケース。 消費者にとって重要な情報が分かりにくくなっています。 ■事例(3)「解約しずらい」 また、簡単に登録できるのに、解約の手続きは電話のみで受け付けるなど、消費者の行動や選択を妨害する行為などがあります。 消費者庁が実施したアンケートでは、「簡単に登録できるのに解約が複雑で難しいと感じたことがある」に当てはまると回答したのは「68.8%」。 そして「解約方法が電話に限られているのにつながらないことがある」に当てはまると回答したは、「42.6%」でした。 ■事例(4)「●人閲覧」 そのほかにも、ダークパターンには宿泊予約などで「現在、●人が閲覧中」など社会的証明を表示する行為。 専門家は「全てのサイトがそうとは限らないが、本当にその人数が閲覧しているのか虚偽の可能性もある」としています。 ■事例(5)「閲覧制限」 商品の上にバナーがかぶさるように表示されている画面では、会員登録をしなければ商品が見えにくくなっています。 商品閲覧には不要なはずの個人情報を強要する行為となりこちらもダークパターンに当てはまります。 ■消費者に聞いてみると 消費者 「1個2~3千円くらいするサプリメント。あと1時間以内に購入しないとみたいな。」 「買っちゃいますね。「あと1時間」とかいわれると。正しい判断になっているか分からないその状況で、いつもより冷静ではない。今かもしれないと思って買ったら、その後もずっと安かったみたいな。もっと考えればよかった。」