「残りわずか」「解約しずらい」通販サイトで蔓延するダークパターン 経済的・心理的損失も
「化粧品とか多いですよね。スムーズにすぐ登録できるんですけど、退会の場所がどこか分からないとか、めっちゃ探すことはあります。」 「コンタクトレンズとかもネットで買おうとすると最初から定期購入になっていて、分かりずらいのかもしれないですね」 ■専門家は「行動心理学を悪用した手法」 専門家は、「行動心理学を悪用した手法」と指摘しています。 コンセント 長谷川敦士 代表 「嘘のタイムセールであったりとか、『今、人気です』とか『何人の人が買っています』というような、焦って『買わなきゃ』という気持ちになってしまうような効果を狙って、お金を使わせる被害。それ以外にも、個人情報をユーザーの意に沿わない形で開示してしまったりする。こういう被害もあるということで、ダークパターンがより着目されるようになりました。 解約するために、例えば電話をかけなければいけないなど手続きを複雑化させたり、面倒にしたりして、消費者に『また今度にしようか』と思わせる。『諦めるか』という気持ちにさせる、こういうことも横行しています。」 ■どういう人が巻き込まれやすい? コンセント 長谷川敦士 代表 「早とちりしやすい方とか、勢いで買ってしまう方が引っ掛かりやすいと思いますね。自分も巻き込まれる可能性があるんだ、ダークパターンである可能性があるんだということを意識をして、ある程度疑ってかかって慎重に。疑わしいサイトでは買い物やサービスを利用しないということも重要になってきます。」 消費者白書ではダークパターンにより、意図していた以上の金額を支払う可能性が高まる「経済的な損失」、個人情報収集による「プライバシーに関する被害」 そして、定期購入を解約しようとしても電話がつながらないなど、「心理的な被害や時間的な損失」といった被害が消費者に及ぶと指摘しています。
RKB毎日放送