現場の声は上層部に届くのか…不祥事相次ぐ鹿児島県警で座談会 中堅職員らが意見交換、7月中に策定の再発防止策に反映へ
鹿児島県警の現職警察官らが相次いで逮捕された一連の不祥事を巡り、県警は1日、再発防止を図る取り組みの一環として、40~50代の職員と県公安委員による座談会を鹿児島市の県警本部で開いた。職員からは「非違事案を防ぐための上司からの指導が響かない」「幹部研修も検討して」など、職場環境の改善点を指摘する声が上がった。 【写真】〈別カット〉座談会を前に、職員に向けあいさつする野川明輝本部長=1日午前10時5分、鹿児島市の県警本部
40歳以上か勤続15年以上が対象で、県警本部の全ての部と鹿児島市内3署から警部、警部補、巡査部長、警察事務職員の計15人が参加した。冒頭以外非公開。 県警監察課によると、不祥事の原因や、部下への指導のあり方など複数のテーマを設定。三つのグループに分け、1日付で県公安委員長に就いた石窪奈穂美氏ら3委員を1人ずつ配置して意見交換した。 同様の座談会を2日に若手職員、3日には女性職員を対象に開き、7月中をめどに策定する再発防止策に反映させる。森満雅哉・警務部管理官は「現場の声を聞き、再発防止策に実効性を持たせる」と述べた。
南日本新聞 | 鹿児島