東大・安冨教授、れいわ新選組から参院選出馬(全文4完)年金問題は歴代政治の連帯責任
消費税減税までいけなかった
山本:ありがとうございます。野党共闘についてってお話でした。野党が1つにならなきゃいけないときに山本が外れて、これ野党共闘壊しじゃないか、みたいな表面的なことをいわれる方々もいらっしゃいましたけれども、私としてはやはり消費税を減税するっていう、多くの方々が苦しんでいる状況の中でこれを野党共通の政策として、人々の暮らしを考えた上でも政局という部分を考えてもこれは消費税減税にする以外は野党は勝ち目がないというふうに思っていました。 残念ながら、消費税減税というところにまではいけなかった。凍結ですか。凍結ってことはいつかそれ溶けるよねって話ですね。だから増税っていうのも将来的には見込んだ上での話だとは思うんですけれども、やはり対立軸っていうのがあまり見えづらい状況のまま選挙に突入していく恐れがある。 これ、年金の問題。年金の問題が危機的状況であるとかっていう部分に関しては、これ、安倍政権だけの責任ではないわけですね。もちろん年金の資金を投資したりとか、その幅を広げたりとかっていうところには問題はあるとは言えるんですけれども、この年金の在り方というのは、歴代の政治がこの年金に対してちゃんと安定的なものを、安定的に運営していくためにはどうしたらいいかってことを怠ってきたっていう連帯責任なんですよね。その上でこの年金という部分だけを2000万というところで責め続けるのは、非常に私は難しいだろうなっていうふうに思っています。 ただ、これは消費税を減税したくないと思っている勢力にとっては、かなりプラスな話なんです。どうしてかっていうと、どうしても年金っていう話になると財源は消費税ということで語られることが多いからっていうことですね。いろんなことはありますけれども、目の前の生活、もちろん老後の不安という部分での年金問題、それに加えて目の前の不安、苦しみという部分での消費税問題、少なくともこの2本立てというか、両方大事だよねっていう部分をやはり押し出していく必要があるだろうということをやっぱり引っ張っていきたい。まだ諦めずに引っ張っていきたいなっていう。しつこいでしょう、性格、ごめんなさい。