明暗を分けた下位打線の出来 好機作ったDeNA・戸柱と森敬 佐藤義則氏が称賛
「SMBC日本シリーズ2024、DeNA11-2ソフトバンク」(3日、横浜スタジアム) 【写真】帽子とって感謝の三浦監督 気になって仕方ない日本一のリーゼントの今 「SMBC日本シリーズ2024」は3日、横浜スタジアムで第6戦を行い、DeNAが11-2でソフトバンクに勝利。1998年以来26年ぶり3度目の日本一に輝き、三浦大輔監督(50)は大歓声に包まれながら胴上げで5度宙を舞い、史上最大の下克上を完結させた。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏は「下位打線の差が現れた」としDeNAの7番戸柱、8番森敬を評価した。 ◇ ◇ 横浜で2連敗した時はやはりソフトバンクのシリーズかなと思ったが、そこからDeNAがよく盛り返した。強力なソフトバンク打線を29イニング連続無得点に抑えた投手陣の頑張りは見事だった。第4戦のケイ、第5戦のジャクソンは今季一番といってもいいぐらいの投球だったし、救援陣もよく踏ん張った。 打線に関しては下位打線の差が現れた。DeNAは7番の戸柱、8番の森敬がしっかりとチャンスメークして、上位打線が得点につなげるパターンができていた。1番の桑原がシリーズ新の5試合連続打点をマークできたのも、下位打線のお膳立てがあったからだ。 一方、ソフトバンクは甲斐が今シリーズ無安打に終わり、牧原大も福岡に戻った第3戦以降は振るわなかった。主軸でも山川は大振りが目立ち、先制弾を放った第2戦を除く5試合は無安打で打率・136。4番がこの状態では得点が入らないのも仕方がない。 ソフトバンクは強力打線が持ち味ではあるが、実はレギュラーシーズンでも打てずに連敗を重ねた時期も何度かあった。そういう負のパターンがこの大一番で顔をのぞかせてしまった。