【DDT】SCHADENFREUDE International加入を熱望するイルシオンが8.30新宿大会でクリスと一騎打ち!
SCHADENFREUDE International(シャーデンフロイデ・インターナショナル)入りを強く希望するイルシオン。だがクリスは首を縦に振らない。そんな最中、8月30日新宿大会でクリスとのシングルマッチが決定。イルシオンの願いはクリスに届くのか? 【写真】観客を巻き込んだゴムパッチンが大石真翔を襲う!
――いつ頃からSCHADENFREUDE Internationalへの加入を考えていましたか? イルシオン:昨年11月にSCHADENFREUDE Internationalが結成し活動を開始。セコンドで見ていて「楽しそうだな」と感じていました。 最近、SCHADENFREUDE Internationalと対戦する機会が多かったんです。不思議なことに対戦相手として戦っても、その楽しさが伝わってくるんですよ。それで加入したくて行動にでました。 ――イルシオン選手ご自身の中で行動のキッカケとなる気持ちの変化などもあったのですか? イルシオン:実は7.21両国大会からコスチュームを変えました。でも変わったのは見た目だけなんです。「そうじゃないだろう、もっと自分を内面から変えなきゃ」と思いました。 現在、僕は大学4年生です。卒業した後もDDTプロレスのレスラーとしてやっていきたい。でもこれまでの自分には目立った実績が何もない。 もっともっと学んでみんなから認めてもらえるプロレスラーにならなければいけないんです。そう考えて行動に移しました。 ――8.25後楽園大会でクリス・ブルックス&正田壮史&高梨将弘vs大石真翔&夢虹&イルシオンの6人タッグマッチが行われました。試合前、クリス選手がイルシオン選手に対して「お前は問題外」というリアクションをしていましたが、試合後、少し歩み寄ったように感じました。 イルシオン:いえいえ、試合後も僕のことは眼中になかったように感じました。
――しかし8月30日の新宿大会、クリス選手とのシングルマッチが決まりましたね。 イルシオン:僕のことは視界にも入れてくれてないですし、8月24日のBAKA GAIJIN+FRIENDSの大会に行って加入を直訴したら「ラストチャンス」と言われました。 ですから、8月30日新宿大会でしっかり結果を残して、僕の存在を認識してもらいたいです。それもクリスさんだけじゃなくて、メンバー全員に伝わらなければ意味がないと思っています。 8.25後楽園、クリスさん以外の高梨さんや本多さん、正田さんは「(イルシオンを)メンバーにしてもいいんじゃないか」と話していました。でもクリスさんが「ダメだ」と。他のメンバーに僕の気持ちが届いていたらいいなとは思っています。 ただSCHADENFREUDE Internationalのリーダー的存在はクリスさん。「みんなの立場が平等だ」と言いますが、最終的な決定権があるのはクリスさんだと思っています。 ――8月30日新宿大会、クリス選手にシングルに挑む心境を聞かせてください。 イルシオン:お客さんに「SCHADENFREUDE Internationalのリーダーはクリスじゃないのに、なぜクリスだけにお願いするの?」と聞かれたことがあります。でもそれは違うと思う。 イギリスで活動していたSCHADENFREUDEを日本に輸入して「SCHADENFREUDE International」にしたのはクリスさんです。ですからクリスさんの気持ちが少なからずユニットに関係している。 そのクリスさんとシングルマッチができる。それだけで僕は嬉しい。でも、ちゃんと勝たなきゃいけない。いい意味で重く受け止めて、「結果を残したい」と思っています。 <プロフィール> イルシオン、2002年12月10日生まれ。出身地不明、身長体重不明。DDTが2020年2月から極秘裏に進めていた10代練習生育成機関・DDT10代プロジェクトからデビューを果たしたマスクマン。富士通スタジアム川崎大会でのビッグマッチでデビュー。エル・ユニコーンとデビュー戦同士とは思えぬ超高度な攻防を繰り広げ、観客の度肝を抜いた。
取材・文/大楽聡詞 編集/黒澤浩美