外国人観光客も多数でホテル高騰のGW、旅ライターのオススメは「ズラし旅」 狙い目の街と観光地と絶品グルメ
新型コロナが5類に移行してから5月8日で1年が経つ。行動制限が解除となってから初のゴールデンウイーク(以下・GW)で、待ちに待った、という人も多いだろう。気温も上がってきていよいよ絶好の行楽シーズンなのだが、訪日外国人観光客の増加もあり、国内ホテルの価格高騰が止まらない。 ■【画像】“肉厚で美味しそう” オススメの「ズラし旅」静岡県三島の江戸時代創業のうなぎ店の絶品うな重■ また、西に目を向ければ、GWの恒例イベントであり、老若男女がしゃもじを手に踊る『博多どんたく港まつり』で大きな動きが。5年ぶりに眼前で踊りを楽しめる観光桟敷席が復活するというのだ。この影響も大きいのだろう、福岡市内ではGWのホテル予約状況が100%に近い状況だという。 「ホテル業界は、いち早く商品やサービスの需要に応じて価格を調整する“ダイナミックプライシング”を導入していることもあり、以前から繁忙期にはホテルが高騰していました。それに加えて円安により訪日外国人観光客が増加していますからね。コロナ禍前よりもホテルの高騰が激しい印象です」(旅行誌編集者) 現にネットで検索すると、連休初日である5月3日の福岡市内博多駅前のホテルは、シングル利用で2万8000円ほど。同日に東京のホテルに滞在するよりも1万円ほど価格が高い状態だという。 家族旅行を計画する人の財布には、負担がズシリとのしかかる旅先におけるホテル価格の高騰。しかし、仕事や家族の都合でGWにしか旅行へ行けないという人も多いだろう。少しでも安く快適に過ごす旅のポイントとは――トラベルライターの森田めぐみさんに聞いた。 「大都市はどこもホテルが高いので、少し離れた地方都市へと“ズラし旅”をするのがオススメです。京都ならお隣の滋賀県大津市、名古屋なら名鉄一宮や岐阜駅など。特に大津は京都駅から電車で9分ほどとアクセス抜群です」(森田さん)
■地方にしかない名店をリーズナブルに堪能
宿泊するだけでなく、大都市圏から離れた地方都市にある意外な穴場スポットから興味のあるロケーションを探すのも、旅を安く済ませるポイントだという。 「たとえば2泊3日で旅をするなら1日は京都、残り2日を滋賀県内で楽しむという行程にすれば、どこへ行っても人混みだらけ……なんて旅は避けられると思います。夏限定ではありますが琵琶湖に行けば湖水浴ができる水泳場もありますし、レンタサイクルで湖畔をのんびり走って、ご当地グルメを堪能なんて旅もオススメです」(前出の森田さん) 京都・滋賀の旅と並んで森田さんがオススメするのは、愛知・岐阜の旅。 「岐阜に宿泊するなら、名古屋観光は1日にして翌日、大垣まで足を伸ばすのも良いでしょう。湧き水スポットがいたるところにあるため、風情のある水都の街を堪能するのも楽しいのでは。個人的には大垣周辺のみにある中華チェーン『サンコック』の看板メニュー汁なし担々麺をぜひ食べてほしいですね」(前同) またホテル代が高いなら、日帰り旅を選択するというのも手だという。 「JR東日本が2月14~3月14日の平日限定1日乗り放題チケット『キュンパス』を販売した際は、青森日帰り旅を楽しむ人もかなりいました。実際に私も『キュンパス』を使って日帰りで新潟にまで行きましたが、現地へと11時頃に到着できればグルメも観光もかなり楽しめますね」(同) 東京駅から新潟駅まで新幹線で2時間。新潟駅周辺だけなら、バスや徒歩でも十分に観光が可能だそうだ。 「GWは混雑必至ですが、新潟の回転寿司はどこもレベルが高いですね。中でも『佐渡廻転寿司 弁慶』新潟ピア万代店は食べログのランキングで回転寿司全国1位に輝いたこともあり、ネタが新鮮なのにかなりリーズナブル。 佐渡で獲れた活たこは税込220円と、驚異のお手頃価格。京都・大阪・江戸に次ぐと言われた伝統の花街である『古町花街』には一見さんでもお座敷遊びができるお店もありますよ」(同)