【スージー鈴木コラム】日本球界から不適切な『体罰』を根絶させる冴えた方法
昨年12月に出版された『体罰と日本野球──歴史からの検証/中村哲也』[岩波書店]
【スージー鈴木の球さわぎの腰つき】 3月まで放送されていたTBSドラマ『不適切にもほどがある!』がとんでもなく面白かった。宮藤官九郎お得意の情報量に富んだ脚本。夢中になって見た。 主人公は中学教師で野球部の監督を務める小川市郎(阿部サダヲ)。彼が昭和と令和をタイムスリップで行き来するというストーリー。 最終回では、市郎が令和から昭和に戻ってきて、野球部を指導するのだが、令和の時代感覚に染まった結果、選手に「ケツバット」ができなくなり、水分補給を推奨し、あげくの果て「プロになるやつはな、怒られる前にやるんだよ、自分で」と言い、だからケツバットをやめると宣言するのだ。いいシーンだった。 さて、中村哲也『体罰と日本野球』(岩波書店)という本を興味深く読んだ。今に至るまで・・・
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週刊ベースボール