【コメント全文】「息子はとても優しくて親孝行だった。明るい未来が開き始めていた」飲酒運転の車に大学院生の息子(24)の命を奪われた父親が胸の内を語る ー 過失運転致死などの疑いで送検された会社員の男は"処分保留"で釈放 在宅捜査へ "危険運転"立件なるか
北海道小樽市の国道で、飲酒運転で衝突事故を起こし、大学院生を死亡させたとして逮捕・送検された会社員の男が10月11日、処分保留で釈放されました。 これを受け、大学院生の父親が報道陣に向け息子への思いの丈を述べました。
■過失運転致死容疑などで送検された会社員 処分保留で釈放
この事件は9月22日朝、小樽市銭函の国道で、酒を飲んだ状態で車を運転して対向車に正面衝突、大学院生の田中友規さん(24)を死亡させたとして、函館市の32歳の会社員の男が過失運転致死などの疑いで送検されたものです。 その後の調べで、男は前日夕方から事故を起こす2時間ほど前の午前5時ごろまで、居酒屋などで12時間近くにわたり酒を飲み続けていたことが明らかになりました。 札幌地検小樽支部は勾留期限が迫った10月11日、処分保留のまま男を釈放しました。理由は明らかにされていませんが、今後、在宅で捜査が続けられることになります。
■なくならない飲酒運転による悲惨な事故 遺族の思いは
これを受け死亡した大学院生の田中さんの父親が遺族としてのコメントを発表しました。 <以下、コメント全文> 「息子はとても優しく、世話好きで親孝行な子でした。日々、大学院での実験に明け暮れながら、その知識をいかせる就職先への道筋を見つけ、明るい未来が開き始めていたところでした。理不尽な今回の事故でその命が絶たれました。いまだに私たち家族は現実を受け止めることができません。 今回の事件は、二度と繰り返されることのないように社会的に厳正に処罰されるべき事件だと思います。本日被疑者が釈放されたのも、あるべき処分に向けて時間をかけて捜査を行うためと理解しています。捜査機関の皆様には、引き統き必要な捜査を尽くしていただきたいと思います。」 12時間近くも酒を飲んだ挙句、無謀にも車を運転し、前途ある若者の命を奪った今回の事件。今後、より罪の重い危険運転致死での立件に向けた捜査が続けられるものとみられています。
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