都内で暮らす20代夫婦の平均年収や貯蓄額、生活費はいくら?【2024年版】
全国の1.16倍という比率を加味すると、東京の20代前半の女性の平均年収は約306万円、20代後半は約342万円。男性は20代前半が約319万円、後半は373万円です。 合計した金額が夫婦の収入だとすると、都内で暮らす20代夫婦の平均世帯年収は、20代前半は約625万円、後半は715万円と計算できます。 ただしこの金額は、夫婦それぞれがフルタイムでしっかり働いた場合の試算です。
20代夫婦の世帯年収は約630万円 その他の収入が多いのも特徴
子どもの有無、介護が必要な家族の有無、実家が近いなど、世帯のメンバー構成や抱える事情は家庭ごとそれぞれ異なります。それによって仕事と家庭のバランスはさまざま。 夫婦でしっかり稼いで世帯年収1000万円が目前という家庭もあれば、夫が正社員で家計収入のほとんどを稼ぎ、妻の収入は補完的、というスタイルもまた、決して珍しいものではありません。それはデータにも表れます。 都内で暮らす、世帯主が30歳未満の家庭の収入のうち、1カ月あたりの勤め先からの収入は、世帯主が約38万2000円、配偶者は約4万8000円です(総務省「2019年全国家計構造調査」)。
都内夫婦世帯の平均データからは、世帯主の年収は約458万4000円と、同世代男性の平均年収よりも高額であることがわかります。そして、配偶者は年収にして約57万6000円。いわゆる年収の壁を超えない範囲です。その他の収入は年間で114万円。世帯年収は、約630万円になります。 注目したいのが、その他の収入が決して少なくないことです。その他には、夫婦の勤務先からの収入以外があてはまります。たとえば、同居の親の収入や保有している不動産からの家賃収入、社会保障給付など。 同居の親族で働けるメンバーがいるなら、収入につながる行動を積極的にとってもらうことは、家計にも助かります。また、家賃収入は勤務先の副業制限に該当しないことが多く、会社員のサブインカムにはうってつけです。社会保障給付は申請しないともらえないので、幅広く情報収集しておくことが大切です。 20代夫婦にとっては、自身の勤務先からの収入アップだけではなく、サブの収入も増やす工夫を意識して欲しいと思います。収入源が複数あれば、何かひとつにアクシデントがあっても家計全体への影響を小さくすることができるからです。