あの『脳外科医 竹田くん』モデル医師、ついに「実名顔出し報道」へ…!「ドリルで神経を切断された」患者家族が明かす「手術前の異様な言動」
「早く手術したほうがいい」
前述した、当時74歳の女性をAさんとしよう。2019年末、Aさんはひどい腰痛を訴え、かかりつけ医の紹介で赤穂市民病院を受診。診察した松井被告は「年明けすぐに検査入院しましょう」と勧め、Aさん、また同行したAさんの娘はそれに応じた。 2020年1月17日、検査結果を聞きに出向いたAさんの娘に対し、松井被告はこう滔々と述べたという。 「お母さまは重度の脊柱管狭窄症なので、早く手術したほうがいい。(1月)20日に入院、22日に手術でいかがですか」 「早く手術しないと、人工透析になる可能性があります」 あまりに急な提案にAさんの娘は戸惑ったが、勢いに押されて承諾。提案どおり、1月22日の朝9時ごろから松井被告と、その上司で診療科長のB医師の執刀により手術が行われることとなった。
「初めてなので自信がない」
Aさんが受けたのは「腰椎後方除圧術」。脊柱管狭窄症では、背骨が中に通っている神経を圧迫して痛みが生じるが、背骨の一部を削り取ってこの圧迫をなくす手術である。 手術当日の朝、病室にやってきた松井被告は、Aさんに笑顔で「退院する頃にはスタスタ歩いて帰れますからね!」と声をかけたという。 手術では松井被告が主に執刀し、ベテランのB医師が助手を務める予定だった。ところが手術が始まったとたん、松井被告は「この手術は初めてなので自信がない」などと言い出した。そのため、2ヵ所あった患部のひとつをまずB医師が執刀して手本を見せ、松井被告に引き継いだという。 それからほどなく、悲劇は起きた。松井被告がドリルで骨を切削していたとき、刃が脊髄の一部を巻き込んでしまったのだ。手術中の記録映像には、刃先に白っぽい神経が絡みつく痛ましいようすが映っていた。 だが手術後、Aさんやその娘に対して松井被告がかけたのは、信じがたい発言だった。後編記事【『脳外科医 竹田くん』モデル・松井宏樹医師がついに起訴…報じられなかった「その後の足取り」と、勤め先病院の「驚くべき見解」】で続けてお伝えする。
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