半導体業界で広がるAI格差、ASMLショックで鮮明-二極化続くか
ASMLは先週、週間で9月初旬以来の大幅な下げとなり、同社の米国預託証券(ADR)は14%下落した。米半導体製造装置メーカーでは、アプライド・ マテリアルズが9.1%安。KLAとラム・リサーチはそれぞれ12%余りの値下がりとなった。
23日には、ラム・リサーチが決算を発表する予定で、業況を見極める上で手掛かりを提供しそうだ。KLAは30日、アプライド・マテリアルズは11月14日にそれぞれ決算を発表する。
UBSグローバル・ウェルス・マネジメントの米州担当最高投資責任者(CIO)、ソリタ・マルチェリ氏によると、AI半導体業界の総売上高は、今年の推定1680億ドルから2025年には2450億ドルに拡大すると見込まれている。ASMLの決算を受けて、同氏はAI関連の半導体メーカーへの投資を顧客に推奨。「AI半導体は引き続き力強い成長が見込まれており、経営陣が将来の需要についてどのようなガイダンスを示すか、注視している」と、先週のリポートで述べている。
原題:ASML Shows Chasm in Chip Land: AI Winners Versus Everyone Else(抜粋)
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Jeran Wittenstein, Ryan Vlastelica