時短に巻取り式のUSB Type-Cケーブルが有効だ!
このコラムは、編集部員やライターがこの1年を振り返り、実際に買って「良かった!」と思う製品を簡単に紹介するコーナーです。 【画像】ケーブル片側でだいたい57cm程度、巻取り部が6cmなので、確かにケーブル長は1.2mとなる 筆者の仕事は本誌を始めとしたIT系の媒体に記事を書くために、欧米やアジアといった世界各地の国々で行なわれているイベントなどを取材して回ることだ。このため、1年の半分以上は外に出ていることがほとんどだし、日本に帰ってきている時でも外で取材してそのまま外で記事を書くということがほとんどだ。筆者が日々重視していることは、PCやスマートフォンなどのIT機器を駆使して、いかに効率よく取材して記事を書くかにある。 このため、IT機器(PCやスマートフォン)の選択には人一倍気をつかっているつもりだし、日々新しいものを試して、少しでも自分の取材、記事をより効率よくするために役立つような新しい機器やアプリケーションなどはないかを考えている。その中で今年買ったものは、PC、スマホなどの本体系もあったが、そういえば周辺機器で1つ買ったものが意外と効率改善につながったことを思い出した。 それが今回紹介するUSB PD 60W給電に対応した巻取り式USB Type-Cケーブルとなるミヨシの「USB Type-C ケーブル コードリールタイプ [SMC-12PD]」(以下SMC-12PD)。同様の製品ははいくつかの周辺機器メーカーから登場しているが、SMC-12PDは他社製品が1mという長さであるのに対して、1.2mと20cmほど長くなっており、同時にケーブルを巻き取る部分がコンパクトになっている。 USB PD給電100Wに対応した製品も見つけて1つ買ってみたが、筆者が使っているUSB PDアダプタでは60Wでしか給電できなかったり、巻取り本体部分がやや大きかったりと、結局はSMC-12PDに落ち着いた。 こうした巻取りケーブルを採用する前には、2mの普通のUSB PD対応USB Type-Cケーブルを利用していた。問題だったのは、ケーブルを収納する時に折りたたみ、ケーブルタイで留める作業時間。おおよそ30秒~1分近い時間がかかっていて、いつもこの時間が無駄だな、なんとか節約できないかなと思っていたからだ。取材現場で1分の時間があれば、それだけ長く記事作成に時間が割ける。 短い時間のように思われるかもしれないが、現場では取材からプレスルームに戻ってきて記事を書き、また取材に行ってプレスルームに戻って記事を書く……ということの繰り返し。そのたびに1分の時間をロスしていると考えると、「塵も積もれば山となる」式で1日では大きなロスになる。そのロスを少しでも減らすためにこの巻取りケーブルを導入したというわけだ。 なお、USB PDで対応しているのは60W(20V/3A)までで、100WのUSB PDアダプタを利用していても、PCに給電できるのは60Wまでとなる。ただ、100Wのアダプタには同時にスマートフォンなどを充電のために接続したりするので、基本的には60Wまでで特に困っていないのが現状だ。さらにUSB PDのアダプタを小さくすれば重量も減らせるが、同時にスマートフォンなどを充電したいため、Ankerの「Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)」を使っている。 耐久性に関してだが、買ってから半年近く使っているが今のところは問題ない。もっとも価格はAmazon.co.jpで1,500円弱と、壊れたら買い換えればいいレベルなので、あまり耐久性うんぬんよりも消耗品と割り切って考えている。 なお、普段はYOUZIPPERの40Gbps(USB4)に対応したUSB Type-Cケーブルと、10Gbps(USB 3.2 Gen 2)に対応したUSB Type-A to Type-Cケーブルといういずれも10cmの長さのケーブルを挿して持って歩いている。スマートフォンを充電するのには短いケーブルでいいし、必要に応じてPCとスマートフォンのデータをやりとりする時に、高速なデータ通信を可能にするケーブルとして活用している。その2つの10cmケーブルとSMC-12PDを挿した状態で鞄に入れておくまで数秒で終わるし、この状態でいれておくことですぐに鞄から取り出してPCなどに給電をすぐに開始して作業が始められ、効率がアップしたため、安い投資だったと満足している。 【お詫びと訂正】初出時に一部画像のキャプションに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
PC Watch,笠原 一輝