スタートアップ企業の”出現率” 最も高いのは福岡県・北九州市 30代起業家が口をそろえる「破格の補助金」と「エンジニアにとって良い土壌」
帝国データバンク・情報統括部 旭海太郎 副主任 「北九州市が導入している”グローバルアクセラレーションプログラム”というものがあって、そこで大企業とのマッチングプラットフォームが出来上がっているんです。これによって大企業と繋がることができて、大企業がお客さんになれば安定して経営できる事にも繋がる。起業した方からは、そこに感謝する声が多く聞かれますね」 手厚い支援の拠点となっているのが、COMPASS小倉。 JR小倉駅から徒歩4分の場所にあり、会議室やシェアオフィスを備えている。 COMPASS小倉 福岡広兵 事務局長 「まさに初期の段階にある起業家に対して、事業のアイデアをブラッシュアップしていく、事業計画書の書き方をサポートする、実行していくためには資金調達が必要になるので資金を投資してくれるベンチャーキャピタルの方とのセッティング、お会いしていただくような機会を提供するようなことからさせていただいています」 ■工業系の大学や高専「エンジニアにとって良い土壌がそろっている」 フリーランスのウェディングプランナーとカップルをマッチングし、スマートフォンだけで結婚式を全てプランニングできるビジネスを立ち上げたのが、ParaLux(パララックス)の村田里史さん(32)だ。 村田さんは山口県出身。 2016年に九州工業大学大学院を卒業後、大手電機メーカーに就職。 3年で退職し、2019年に起業した。 ご祝儀もスマホで送ることができるなど、ユニークなサービスが注目を集め、今や顧客の半数以上が関東圏から。 毎年右肩上がりに成長している。 ParaLux 代表取締役・CTO 村田里史さん 「大手企業だから何年後にこうなって何年後にどんなポジションになってとか、給料もある程度わかってしまう。人生の振れ幅の様なことを考えたら自分で起業した方が人生楽しめるかもしれないと思った。起業するって考えた時に、調べると企業家に優しい街って出てきて、コンパスっていう施設を知って、ここでやったらいいじゃん!って」 支援体制の充実に加え、村田さんは、北九州市で起業するメリットとして、人材が集まりやすい環境、をあげた。