「淡々とアウト取ることを考えている」巨人の守護神・大勢が20セーブ到達 広島打線をフォークで3者連続三振
◇プロ野球セ・リーグ 巨人4-1広島(21日、東京ドーム) 2位・巨人と首位・広島の首位攻防カード2戦目は、坂倉将吾選手の9号ソロで広島に先制を許すも、浅野翔吾選手の同点タイムリーと岡本和真選手の20号3ランで巨人が逆転勝利。ゲーム差を「1」に縮めました。 【画像】約2か月ぶりの登板に「めちゃくちゃ緊張していた」巨人・大勢投手 8回に一挙3点を挙げて逆転した巨人は、最終9回のマウンドに守護神・大勢投手が上がります。昨季を超える28試合目の登板となった大勢投手はストレートの制球に苦しみ、広島の4番・末包昇大選手に対しカウント1ー1からの3球目、155キロのストレートが内角高めにいきます。末包選手は危うく死球になるかというボールをよけると、ボールはバットに当たりファウルとなります。これでなんとか追い込んだ大勢投手は、最後は低めに決まるフォークで空振り三振を奪います。 続く小園海斗選手にもカウント2ー2からフォークで空振り三振を奪うと、2アウトから代打・田村俊介選手もフォークで空振り三振。見事3者連続フォークで空振り三振を奪って試合を締めた大勢投手。今季20セーブを挙げ、一年目に自己最多37セーブを記録した以来、2年ぶりの20セーブ到達となりました。 試合後、大勢投手は自らの投球を振り返り「真っ直ぐが悪かったので、なんとか変化球で立て直せたのが良かったかなと思います。先頭の末包さんにはもう少しでデッドボールだったので、ああいうボールをなくしていかないといけない。気をつけます」とコメント。自身2度目の20セーブ到達となり、「高梨(雄平)選手に何かおいしいものを食べさせてもらいたい」と料理が得意な高梨投手へリクエストを送りました。 首位・広島との直接対決での登板にも「いつもと変わらず。どの試合も自分のやるべき準備をしっかりして淡々とやるだけかなと思う。厳しい試合だからといって、特別にすることはないですし、淡々とアウト取ることを考えてやっている」と冷静な心境を明かしました。 今季は右肩を痛め、一時戦線を離脱。それでも復帰以降、好投を続けていることついて、「あの期間があったから良くなった部分もあるのでプラスに考えながら、(セーブを)取れるところはしっかり取っていく」と話し、チームの逆転優勝へ活躍を誓いました。