建機事業の売上高1兆円へ…クボタ、ミニバックホーの新工場
ドイツで土地と建物取得
クボタは、独ラインラント・プファルツ州にミニバックホーの新工場を設立すると発表した。同州にある独子会社を通じて約8万7000平方メートルの土地と建物を取得した。2026年中頃から順次稼働する予定。28年をめどに、既存工場含むミニバックホーの生産能力を現状比で約4割引き上げる。 独子会社のクボタバウマシーネンは欧州向けなどにミニバックホーを製造しており、年間生産能力は約1・6万台。現工場の近隣に2カ所目となる新工場を建設することで、28年に同約2・3万台に増強する。 欧州の建機市場は景気低迷により足元の販売が落ち込んでいるが、中長期では老朽インフラの更新や都市部での底堅い需要があり市場拡大が見込まれる。 クボタの建設機械事業は23年12月期売上高約6411億円で、28年に同1兆円を目標に掲げる。欧州は約2割(22年実績)を占め、最大市場の北米に次ぐ主要市場の一つ。生産能力の増強で欧州の旺盛な需要を取り込み、事業拡大につなげる。