2024年パリオリンピック開会式について知っておくべき6つのトピック
この投稿をInstagramで見る
Paris2024(@paris2024)がシェアした投稿
TOPIC2:開会1週間前にストライキ
不平等な待遇が問題に
セレモニーの詳細を秘匿するため、制作チームはパリの極秘アパートで作業し、パフォーマンスのリハーサルは倉庫で行った。
オリンピック開催が迫る今月17日、開会式に出演するダンサー3000人のうち約250人が、不平等な待遇に対してストライキを行った。ダンスディレクター、そして開会式の振付師であるモード・ル・プラデック(Maud Le Pladec)は、この問題についてダンサー労働組合と開会式のサービスプロバイダーであるパナーム24(Paname24)の間で引き続き交渉中だと語る。彼女は衣装監督のダフネ・ビュルキ(Daphne Burki)や音楽監督のヴィクトル・ル・マスネ(Victor Le Masne)に並び、開会式の制作に携わる中心的なクリエイターの1人だ。
TOPIC3:セーヌ川で生きる魚達にも配慮
自然美を活かし環境に配慮したパフォーマンス
トーマスは「全員にとって、全く新しいチャレンジだ。まず、このセーヌ川と全ての建造物をシミュレーションするソフトウエアを作った。このソフトウエアでは、太陽が昇ったり沈んだり、雨や嵐や虹を降らせることもできる」と語る。開会式の98%はその場で実施し、残り2%は事前録画されたものだそうだ。この録画は歴史的建造物の内部を視聴者に見せるためのものである。
開会式のディレクターであるティエリー・ルブール(Thierry Reboul)の監督の下、アイデアを現実にする責務を果たしたのはセットデザイナーのエマニュエル・ファーヴル(Emmanuelle Favre)だ。
トーマスは演出について「とても大変な仕事だった。パリの“リアル”――セーヌ川、そこに流れる水、風、空、遺産、岸壁、石、橋、船、全てを考慮に入れなければならなかった。そして、セーヌ川の魚達のことも考えなければいけない。常にセーヌ川の自然環境を尊重するよう注意した」と語る。開会式は現地時間で午後7時半から3時間半の予定で、日照時間の演出が鍵となる。トーマスは「パリに沈む夕日に勝る照明技師はいない」と語り、夕日を活かすことで環境負荷を減らすことを示唆した。