森永卓郎氏 “103万円の壁”引き上げ巡る財務省の動きを推察「補正予算を人質に取ってくる。能登の…」
経済アナリストの森永卓郎氏(67)が9日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)に出演。“103万円の壁”引き上げ巡る財務省の動きを推察した。 森永氏は、「もともと国民民主党は、基礎控除を75万円引き上げて178万円にすることを求めている。財務省はそれに対して10万円(引き上げる)とセコいことを言っているわけです。物価上昇率を基準にして考えると10万円だろうと。物凄い開きがある」と指摘。 そのうえで「税制大綱を決めるまでのスケジュール感で言うと、今週に決めないといけなかったんですけど、どうやら決着がつかずに来週に、延長戦になる」と言い、「その中で、私はたぶん財務省が汚い手に出てきて、補正予算を人質に取ってくると。国民民主に“お前ら103万の壁引き上げでガタガタ言ってると、補正が成立しねえぞ。能登の人たちが今どれだけ苦しんでんのか、この補正が成立しないとお前らが被災者を苦しめることになんだぞ”って玉木さんを追い詰めようとしているんだと私は思う」と推察し「だけど、ここは負けてはいけない。(被災地支援の補正は)本来は1年前に組んでないといけなかった」と話した。 これに財務省出身で、元内閣官房参与、経済学者、数量政策学者、嘉悦大教授の高橋洋一氏は「(補正予算を)組み替えればいい。要するに補正予算って14兆円なんだけど、能登は6000億円くらいかな、それはそのまま。あと13兆円残るけど、そのうちの7兆5000億円を減税に回す。あとの6兆円を優先度の高いもの。例えば物価高対策、なんだったらガソリン減税も入れてもいい」と具体的に説明した。