米、長距離兵器は容認せずか ウクライナに1兆円支援
【ワシントン、キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、ホワイトハウスでバイデン大統領と会談した。ワシントン・ポスト紙によると、米国製の長距離兵器によるロシア領内への攻撃容認を求めたが、バイデン氏は認めなかった。バイデン氏は「現在も未来もウクライナを支え続ける」と述べ、約80億ドル(約1兆1560億円)の軍事支援を実施すると伝達した。ゼレンスキー氏は対ロシア戦争の「勝利計画」の詳細を説明し、協力を求めた。 AP通信によると、バイデン氏は22~116キロ先の標的を狙える空対地の精密誘導爆弾の供与を決めたものの、ウクライナが求めている長射程には及ばない。ゼレンスキー氏は会談冒頭「勝利するにはバイデン氏の決意が極めて重要だ」と述べていた。 ホワイトハウスによると、両首脳は勝利計画について、実務者レベルで検討を重ねることで一致した。バイデン氏がウクライナの防衛支援を協議する50カ国以上の首脳級会合を10月12日にドイツで主催するのに合わせ、勝利計画を巡る議論の進捗状況を点検する。