中国を代表する広州FCがチーム解散を発表 かつて広州恒大としてACLを2度制覇
多くの外国人選手を爆買い
かつて広州恒大としてアジアサッカー界に名を馳せた広州FCがチームの解散を発表した。 中国スーパーリーグで8度の優勝を誇り、2013年と2015年のAFCチャンピオンズリーグで優勝するなど中国サッカーの強豪としてアジアを席巻した広州FC。中国の大手不動産会社である「恒大集団」がチームを保有し、多額の資金で元ブラジル代表MFパウリーニョや元コロンビア代表FWジャクソン・マルティネスなどの外国人選手を多く獲得。2010年代のアジアサッカーを代表するチームであった。 しかしコロナ禍で「恒大集団」の経営が悪化しクラブの財政も悪化。追い討ちで2021年にはクラブ名やエンブレムから企業スポンサーの要素を排除することが義務付けられてしまい、名称が広州恒大から広州FCに変更。チームは衰退の一途をたどり、2022年には甲級リーグ(2部)へ降格した。 多額の債務を抱えていたために降格以降も経営難が続いていた広州FC。6日には中国サッカー協会からプロリーグの参加資格を得られずチームの解散を発表。クラブは声明で「新シーズンのプロリーグへの参加のために、クラブは様々な方法で努力してきました。しかし負債が重く調達した資金では認められず、最終的に参加ができませんでした。私たちは後悔でいっぱいです。これまで広州フットボールクラブを大切に思い、応援してくれている各界の人々、そしてすべてのファンや友人たちに心からお詫びを申し上げます」と謝罪と解散までの経緯、感謝の意を伝えた また今後について「同時に、皆様のご理解とご寛容に感謝し、初心を変えることなく、中国サッカーと広東省、広州サッカーの発展を支えるため、全力を尽くします」とコメントした。
構成/ザ・ワールド編集部