実は片マヒの人、体が不自由な人のほうがむしろ楽しめる「遊びリテーション」片手キャッチボールの全手順
片手でボールを受けて投げ返すコツ
キャッチボールをするには、ボールを受けて投げ返す必要があります。片手でボールを受ける方法・投げる方法にはいろいろあり、人によってやりやすい方法も異なるでしょうが、さしあたり基本となるのは以下のような受け方・投げ方です。 ボールをはたき落として手のひらでボールを2回、床に突いたあと、手を返して手のひらにボールをのせます。そのあとがポイントで、手首をうまく返しながら、いったん肩のところまでボールを持ち上げると、投げ返しやすくなります。
キャッチボールを実際に練習してみよう
それでは実際にどう進めていくのかをみていきましょう。まずはキャッチボールの練習から始めます。相手がキャッチしやすいよう、胸元をめがけてワンバウンドでボールを投げましょう。
集団でいろいろな投げ方をして楽しんでみる
次は、参加者6~8人で1グループとし、1個のボールをさまざまな人に投げて楽しんでもらいます(図は8人の場合)。「斜め投げ」は、斜め前の人に向かって投げ、ボールを回していき、「ランダム投げ」は、好きな相手を選んでボールを投げます。投げる前に名前を呼んで注意を促すルールにするといいと思います。
介護者がまず歓声を上げて盛り上げよう
片マヒの人が上手にプレーすると、周囲のお年寄りがその人を認めるようになります。それが本人の喜びへとつながり、生きる意欲が湧いてきます。レクリーダーやスタッフは、プレーが成功したら拍手や歓声で率先してほめるようにしてください。まずは介護者が楽しむこと、それが「遊びりテーション」成功の最大の秘訣です。
土居 新幸(柔道整復師、言語聴覚士、介護支援専門員、社会福祉士)