【セントライト記念】春は中山でダービー馬と互角の戦い スケール大きいアーバンシックに期待
前走の内容:日本ダービー
今年はアーバンシック、エコロヴァルツ、コスモキュランダの3頭がダービーから参戦。今年のダービーは内側の馬場が綺麗で、内ラチ沿いの最短距離を通った馬が有利だった。 加えてラップが特徴的で、馬群自体はそれなりに縦長だったが、前半5Fが62.2秒、後半5Fが56.8秒。かなりゆったりとした流れで、前にいた馬たちが有利なレースだった。 エコロヴァルツはそんな展開を逃げており、どちらかと言えば有利な流れだった。 コスモキュランダは大きく出遅れ、これが痛かった。とはいえ、ゆったりとした中間ラップでポジションを前に上げており、極端に不利な流れではなかった。 最も苦しいレースだったのがアーバンシックだ。差しタイプの馬で展開負けは仕方ないが、4コーナーでも最後方と上位入線は難しい状況だった。3走前の中山芝2000mの京成杯は後のダービー馬ダノンデサイルと0.1秒差の2着。実績としては十分だ。中山芝2200mへの舞台替わりも問題ない。
血統解説:アーバンシック
・アーバンシック 日本での牝祖は3代母ウインドインハーヘア。言わずと知れたディープインパクトの母で、祖母ランズエッジがディープインパクトの3/4同血の妹にあたる。 ランズエッジは競走馬として活躍することはできなかったが、産駒は優秀で本馬の母エッジースタイルが芝中距離で3勝。叔父には青葉賞2着のヴァルコス(父ノヴェリスト)、従姉妹には今年の桜花賞馬ステレンボッシュ(父エピファネイア)などがいて活力は十分だ。 スタミナ豊富で成長力があるのがこの牝系の特徴。また一瞬で切れるというより、長く良い脚を使えることも特徴の一つだ。 春先の本馬はトモに頼りなさがあり、実力のすべてを発揮することができていなかった。それでも京成杯では後のダービー馬と互角の勝負をしており、トモがもう少ししっかりして前々で競馬することができれば、ここでは実力が違うだろう。また中山をこなすだけの機動力は持っている。