【RISE】白鳥大珠「俺が優勝しないとキック界の現状は変わらない」1回戦でペッチと対戦
立ち技打撃格闘技のRISE(ライズ)は21日に千葉・幕張メッセイベントホールで「ABEMA presents RISEワールドシリーズ2024FINAL」を開催し、同大会の中で-65キロ世界最強を決定する「GLORY×RISEフェザー級トーナメント」を行う。原口健飛とともに日本代表として戦う白鳥大珠(28)は下馬評を覆しての優勝を狙う。RISEがインタビューを公開した。 -決戦が近づいています。心身は整っていますか 「かなり整ってきましたね。トーナメントはもちろん強豪ぞろいの7人が並んでいて、9月、10月は正直不安が結構あったんですね。怖さや不安もあったんですけど、練習を積んでいくうちに不安や恐怖がなくなって『今の俺ならいけるでしょ』っていう気持ちになりました」 -現段階でペッチ(ペットパノムルン・キャットムーカオ)選手の対策は万全ですか 「もちろんやってきたことは間違っていないと思っていますし、それが100%万全かと言われたら、現時点でできることはやってきたつもりなので、あとは実際に試合をしてみてですね。自分自身では勝てると思っていますし、周りがなんと言おうが信じられるものは自分と応援してくれる仲間とチームなので、それを信じてやれば絶対に俺は勝てます」 -首相撲からのヒザ蹴り対策は 「首相撲もキックボクシングを始めてから全くやったことがないわけではないですし、昔はムエタイルールの試合でやっていたし、その当時から首相撲の練習はやっていました。ただRISEに出るようになってから首相撲の練習をあまりしなくなったんですけど、今回はここ数カ月やるようにして感覚も分かっているので問題ないと思います。リーチだったり身長差もあるのでそこは有利に働くと思っています」 -このトーナメントに向けて、威力が増した武器やテクニックはありますか 「パンチの重さが加わったなという感覚があります。なのでここ最近は蹴りで倒すことが多かったんですけど、今回はパンチで倒せるんじゃないかなと思います」 -準備をしてきた中で、1番の手応えは何ですか 「辛い練習をしていて『辛い、きつい』と思った時に、そこからもう1段階上げて動ける体力づくりができたと思います」 -組み合わせ抽選会でいの一番にペッチ選手を選んだ心境は 「抽選会中はめっちゃドキドキしてましたけど、それは僕が選べる立場になるのかどうかってところでドキドキしていたんですよ。抽選をしたのが2020年くらいのワールドシリーズでの抽選会以降2回目で、その時は順番が後だったので選べる立場ではなくて、そうだったら嫌だなと思っていたんですけど。最初に選べるとなったらペッチを指名したいと思っていたので、最初にペッチで次が僕で、ある意味持ってるなと思いました」 -念願のペッチ戦という感じですけど勝負のカギは 「カギとなるのはパンチかヒザですね。遠い距離で蹴りの勝負になったら正直ペッチの方が上なので、中に入った時が勝負だと思っています。そこで組まれる展開も予想はできるんですけど、それに対応した中でのパンチのカウンターなど近い距離での勝負がカギだと思っています」 -その上で優勝するためのカギは何でしょうか 「今回は全て気持ちだと思っています。先日、魔裟斗さんと対談をさせてもらって、当時のトーナメントのことを聞かせてもらったのですが響く言葉がすごくあって。1回戦でブアカーオを倒して気持ちが切れちゃった話とか、いろいろ聞かせてもらった中で、自分もそうならないために最後まで『俺が優勝しなければダメだ』って気持ちでいようと思いました。俺が今回優勝しないとキック界の現状も変わらないと思いますし、結局強い外国人が優勝したっていうのでは、お客さんも『結局そうだよな』で終わってしまうので」 -1回戦に勝ったとして、準決勝や決勝は誰が上がってくると予想しますか 「準決勝はペポシっていう声が多いですけど、僕はソンヒョンに勝ち上がってきてもらって、そこでリベンジしたいです。原口選手は1回戦を勝つと思っているんですけど、その後にチャドが勝つんじゃないかなと思います。反対ブロックは誰と戦ってもハイレベルな相手になるので予想は難しいですね」 -今回のトーナメントにおいて原口選手は、白鳥選手にとってどういう存在ですか 「僕が1回負けてから『こいつだけは絶対にやり返さないとダメだな』っていう気持ちを持ち続けた選手です。昔は向こうが俺のことを追いかけてきて、試合で俺が負けて。そしたら原口選手がGLORYのタイトルマッチまでいったり、GLORYのランカーを倒したり本当に強いリスペクトを持てる選手でもあります。もちろん今回、日本人同士で決勝ができたらすごく盛り上がると思うんですけど、今となっては正直誰でもいいです。自分が優勝することを第一に考えてやっていきます」