VW「ゴルフGTI」で「ゴルフ」通いはできる? スポーツモードは「1番ウッド」並みに気持ちよくかっ飛びます【AMWリレーインプレ】
ゴルフ好きにうってつけの1台!?
せっかくゴルフに乗るならと、同じく「きっちりと正確に飛ばす」ことにかける「ゴルフ」(球技の方)好きの友人Kくんに協力してもらい、ゴルフにゴルフで行くのはアリか? を検証してみることにした。ちなみにVWのゴルフという車名はスポーツから取ったものではなく、メキシコ湾流の「Golfstrom(ゴルフ シュトローム/ドイツ語、英語のガルフ ストリームに相当)」に由来するのだそうだ。スポーツのゴルフの語源については諸説さまざまだが、オランダ語で棒を意味する「Kolf(コルフ)がゴルフの発祥の地として言われるスコットランドに伝わり、「Golf(ゴルフ)になったと言われている。 それはさておきKくんと合流し、早速ラゲッジにキャディバックを載せ…… 「リアハッチってどうやって開けるの?」 と質問された。エンブレムの上を押し込むと取っ手になって開くんだよと説明をすると「面白いギミックだね!」と喜んでいた。 気を取り直し、8.5インチのキャディバッグをラゲッジルームに載せると、リアシートを畳まない状態なら、ぎりぎり載るかなという感じだった。ならばと、リアシートを倒せば問題なく入る。今回は1人分だったので、片側のみ倒しているが、2人分までなら問題なく片側でも入る。仮に3人分でも、60:40分割可倒式の後席の2名乗車側を倒せば問題なく入る。ちなみにラゲッジスペースの容量は、VDA方式で374L、後席を倒すと1230Lを実現する。つまり8.5インチほどの荷であれば、2名乗車で2人分のバッグとシューズや着替えなどが入ったボストンバッグも問題なく入ることがわかった。 試乗時にはKくんを助手席に乗せて、ドライブモードをカスタムに。自分好みのセッティングをした状態も体験してもらいつつ、ゴルフGTIの印象を聞いてみた。 「音を聞かないとわからないぐらいギアの変速がものすごくスムーズだね。シートも自分にあっていて、曲がっているときも体がブレにくい。助手席だけの印象だけど、ゴルフ場までって高速道路で移動することが多いから、街中のモードはコンフォート、高速はスポーツモードのカチッとした乗り心地にすれば疲れ知らずかもしれない。ゴルフクラブで例えると、スポーツモードが1番ウッドだとすると、コンフォートモードが7番アイアンって感じかな。ボディの大きさも程よく、モード切り替えで誰もが乗りやすい、街中から高速までいろんな場面で使える。踏めば速いし、いろんなデバイスもあるから運転の上達にも最適な感じがする」 あくまでも2名乗車ならという条件つきだが、ゴルフGTIでのゴルフ遊びは大いにアリだということがわかった。さすが、ドイツの名門フォルクスワーゲン「ゴルフ」。あらゆる自動車メーカーが意識している「クルマのベンチマーク」とも呼ばれるようになった世界的ロングセラーのゴルフは、スポーツグレードになっても快適性能を削がずに、あらゆるライフスタイルでもドライビングを楽しめる1台となっていた。
AMW 米澤 徹