VW「ゴルフGTI」で「ゴルフ」通いはできる? スポーツモードは「1番ウッド」並みに気持ちよくかっ飛びます【AMWリレーインプレ】
その日の気分でドアライブモードを切り替えることが可能
内外装をじっくり眺めていざ試乗へ。シフトノブ前方にあるシルバーのボタンを押すと、やや勇ましい音でエンジンが目覚める。ハザードスイッチの右下「MODE」を押すとインフォテイメントシステムに5つのドライビングプロファイル機能が出現した。盛りだくさんだけど、どうなんだろうといざトライ。 まずはエコモードで走らせてみる。ちなみに、各モードの内容は下記の通り。 ・エコ:エンジン/シフトプログラムに加え、エアコンディショナーを省エネモードで作動 ・コンフォート:標準モード ・スポーツ:エンジン/シフトプログラムに加え、ステアリングトルクやアクセルレスポンスを変更 ・カスタム:ACCやステアリングトルクなど、各機能を個別に制御。ドライバーのスタイルに合わせたカスタマイズが可能 さてエコモードでの試乗感覚では、シフトタイミングが早く、エンジン回転を抑えているようだ。低回転から効果的にトルクが発生するため、燃費性能に貢献しているのだろうということがわかる。続いて、コンフォートモードでは、同じスロットル開度でもシフトタイミングがやや遅めになった印象だ。路面の凹凸のいなし方がきれいで不快な突き上げもない。 そしてスポーツモードにすると、クルマのキャラクターが一気に変わる印象を受けた。ステアリングは重くなり、エンジン音が野太くなった。走らせてみると、上記のモード紹介の通り、アクセルレスポンスが劇的に変わり、グッと踏み込むと、2L 直4 DOHCターボ(最高出力245ps/最大トルク370Nm)が襲いかかるのが実感できるのだ。 今度はアクセルをやや踏み込み気味にコーナリングしてみると、まるでスロットカーがレールの上を走るかのように曲がっていく。ゴルフGTIには電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックを採用していると言うが、峠やサーキットといったシチュエーションで本領を発揮するであろうゴルフの姿を、一瞬だけ垣間見ることができた(私のドライビングシーンの幻想とともにだけれども……)。