「投資対象」としてのMBA、いつ取るのがベストかを考える~やはり「一流校」が投資先としておすすめな理由も解説
もちろんスクールによってそのやり方は多種多様であると思われるので、あくまでも「一流校」に限定されるのは言うまでもない。 学習という面では大学院という前提からして、もはやここで語るまでもないが、実践面においては様々なバックグラウンドを持つ学生同士のディスカッションや協働プロジェクトもさることながら、実際に企業から特定分野における課題解決をコンサルという立場で受けるという実践プロジェクトであったり、現役の有名企業経営者とのディスカッションなど、様々なカリキュラムが提供されている。
ちなみに私が私費で行ったUniversity of Cambridgeのビジネススクールにおいては、ベンチャー企業からの自社製品の市場規模調査や、大手投資銀行における投資評価軸のブラッシュアッププロジェクト、大手IT企業からの社内改革プロジェクトなどを学校として受注しており、学生は自分の興味ある分野におけるプロジェクトにチームとして取り組む、というものをはじめ複数の実践カリキュラムがあった。 当然これは実際のプロジェクトなので、プロジェクトにあたってはチームによってはニューヨークの大手投資銀行の本社に行き、またあるチームはスイスの山奥に行き、という感じで1年間の課程の中で2つのプロジェクトへの参加が必須であった。
いずれにせよ、実際に授業を通じて学んだことや自分自身の今までの経験を活かしてその様な実践にあてていく、ということであるから、先ほどのあるべきビジネスパーソンにとっての学びである「実践×学習」のお手本の様なものであり、やはりそういった前提のある一流校のビジネススクールは本気で学びたいビジネスパーソンにとってはおいしい投資先であろう。 ■20代後半で行くのが理想 では、その様な前提のもと、いつ頃行くのが良いか、ということであるが、カリキュラムからの学びを最大限にする、という意味においては、やはりある程度の学習のみならず、実務上の経験を自分自身が有していることが理想的なので20代後半、ということになろうと私は思っている。