<TIAS>ELAC・THALES・Auraなど新製品多数/独「ZELLATON」日本上陸/AIRTIGHTの主力製品群
ハイファイオーディオブランド各社が集うイベント「東京インターナショナルオーディオショウ2024」が開幕。本稿では、ユキム、アクシス、エイ・アンド・エムの出展をレポートする。 【写真】THALES「Magnifier」 ELAC・THALES・Auraなど新製品多数のユキムブース ユキムは、ELACの最高峰ラインConcentroシリーズの最新ブックシェルフスピーカー「Concentro S 503.2」や、THALES(ターレス)のフォノアンプ「Magnifier」など、正式発表前の製品も展示。実際の音出しデモも行っている。 ELAC「Concentro S 503.2」は、シリーズ初のブックシェルフ「S503」の後継機で、独自トゥイーターの最新世代「JET6」を搭載。Concentroシリーズが搭載するコアキシャル・ドライバー「StepX-JET」に最新の「JET6」トゥイーターが採用された格好だ。ブースでは165万円(ペア・税込)という価格も表示されていた。 THALES「Magnifier」は、5月のミュンヘンハイエンドで海外発表されていた製品。Stellavox社と共同開発されたMCフォノ・プリアンプで、2系統のMCフォノ・ステージはクラスA動作と独自のゼロ・フィードバック回路が特徴だという。「海外発表後すぐに発注をかけ、昨日到着したばかり」(同社スタッフ)という新モデルを、さっそく音出ししていた。 その「Magnifier」が設置されているオーディオボードも新製品。ESSECI DESIGNブランドの「AQUILIBRIUM」という製品で、磁力の反発も利用することでスパイク1点支持を実現させている。1本のスパイクでバランスし完全に水平を保つという世界初のシステムだとのことで、このスパイクから伝わった振動は5mm厚のボトムベースへ吸収・放散される仕組みだ。 さらに、Auraブランドでも未発表のパワーアンプ「Linear classics LCP1」を参考出展。オーラデザイン創業35周年記念モデルであるプリメイン「VA40 rebirth」同様にシングルプッシュプル回路を採用するなどしており、「昨今の社会情勢もあり見通しが難しいが、年内に40万円代後半から50万円代後半くらいの価格で発売できればと考えている」とのことだった。 独「ZELLATON」ブランド日本上陸。スピーカーをさっそくデモ アクシスは、FYNE AUDIO、Dan D'Agostino(ダン・ダゴスティーノ)、MSB、Boulder、bergmannと、同社が取り扱う多様なブランドから多数の製品を展示。新たにドイツのブランド「ZELLATON」を取り扱い予定であることも明かし、同社の3ウェイフロアスタンディングスピーカー「PLURAL EVO」をさっそく音出ししていた。 また、Dan D'Agostinoのプリアンプ「Momentun C2」やプリメインアンプ「PENDULUM」、FYNE AUDIOのスーパートゥイーター「SuperTrax」など2024年最新モデルも展示。もちろんそれ以外にも多種多様な製品が所狭しと拾うされている。 さらに、会期中は各ブランドからスタッフが来日しての講演も実施。本国スタッフから直接製品説明を聞ける貴重な機会となっている。 AIRTIGHTの主力製品群を試聴可能 エイ・アンド・エムは、AIRTIGHT(エアータイト)製品をデモ。「ATM-1 2024EDITION」や「ATM-2211J」といったパワーアンプを始めとする各種を、トランスローターのターンテーブル「ZET-3TMD」などと組み合わせて音出しを行っている。 そのほか、フォノイコライザー「ATE-3011」やプリアンプ「ATC-7」も用意。同社の主力製品群を体験できるようになっている。 東京インターナショナルオーディオショウ2024は、東京・有楽町の国際フォーラムを会場に7月28日までの開催。入場は無料だが事前登録が必要で、公式サイトにて登録を受け付けている。
編集部:小野佳希