【特集】“総理をねらう男”河村たかし「激動の1年」 2025年は「名古屋の夢を叶えていくだがね。楽しみに待っとってちょー」
■15年ぶりの国政復帰を目指す“選挙モンスター”
10月15日に公示された衆議院議員選挙で、愛知1区(名古屋市東区・北区・西区・中区)から立候補した河村氏。名古屋市東区の事務所で行われた出陣式は支援者や報道陣でごった返していました。「裏金問題をストップするには、地方議員をもう一回ボランティアにかえないかん。減税も続けないかん。“総理をねらう男アゲイン”だがや」“河村節”炸裂の第一声となりました。 15年市長を務めたこともあり、抜群の知名度を誇る河村氏。街頭に立つと老若男女問わず人が集まっていました。また、市長選でお馴染みとなった“自転車街宣”は、今回の衆院選でも披露されました。
選挙戦の合間、河村氏の息抜きの時間となっていたのがランチタイムです。名古屋市内にある行きつけの店で英気を養います。取材した日には“名古屋めし”である味噌煮込みうどんを注文していました。 味噌煮込みうどんが到着するまでの間に、なぜ国政復帰を目指すのか、改めて聞いてみました。「名古屋でもできないことは無いけど、国で全体でやっていかないと。減税だわな。減税なんて特にそうだ」自らが行ってきた減税などの政策を全国に広げたい。そんな思いを語りました。 選挙戦の結果は河村氏の圧勝。次点の候補のほぼ倍である約9万5000票を獲得しての当選でした。“選挙モンスター”の異名を持つ河村氏の強さを見せつける選挙戦となりました。
■“後継者広沢一郎”の名古屋市長選
衆院選が終わっても、河村氏の姿は名古屋にありました。そして、マイクを握り「たかしから一郎へ!」と声高に訴えていました。河村氏の失職を受けて行われた名古屋市長選のためです。河村氏の後継候補として立候補したのは広沢一郎氏。河村氏の姿に感銘を受け政治の世界の門を叩いた広沢氏は河村氏のもとで副市長を務めるなど、まさに河村氏の“愛弟子”です。 河村市政を継続すべく、河村氏と広沢氏はまさに二人三脚で市長選を戦いました。課題である広沢氏の知名度を補うように、広沢氏の演説には河村氏が同行しました。「河村さんの人気は本当にすごい」広沢氏はこう語っていました。 選挙の結果は、対立候補の大塚耕平氏に約13万票差をつけての圧勝。当選確実が報じられると、河村流のセレモニーである“水かぶり”が行われました。