車内の「キー閉じ込み」スマートキー普及でもなぜ減らない!? つい「うっかり」防ぐ予防方法とは
ほぼ標準装備となった「スマートキー」
クルマの中にキーを置いたままドアロックをしてしまう「キー閉じ込み」は、ロードサービス出動理由の上位となっています。 JAF(日本自動車連盟)が発表した「JAFロードサービス 主な出動理由TOP10 2023年度 年間 四輪」では、一般道路の出動理由の第5位が、キー閉じ込みとなっています。 【画像】「えっ…!」 これが超絶“進化”した「最新カギ」の機能です! 画像を見る(22枚)
キー閉じ込みによる出動件数は11万7318件、出動理由構成比では5.55%となっています。 単純計算でおよそ30秒に1件、日本のどこかでキー閉じ込みでJAFのロードサービスが出動していることになります。 2000年代後半になってからは、「スマートキー」(メーカーによりスマートエントリー、インテリジェントキーなどとも呼称)が普及してきました。 スマートキーは、カバンやポケットに携帯しておけば、鍵穴を使わずにドアの施錠・解錠ができるというものです。 いまや軽自動車も含め、乗用車ではほぼ標準装備といっても良いほどの普及率となりました。 基本的にスマートキーはキー閉じ込み防止機能を備えていて、キーが車内にある状態ではドアロックが施錠できないようになっています。 それまでのクルマのキーは、物理的なカギをキーシリンダーに差し込んで回しドアロックを施錠・解錠していました。 このアナログ式でドアロックをした状態でドアを閉めると、自動的に解錠する機構となっています。 なおこのときドアハンドルを引いたままドアを閉めると、ドアロックは解錠されず施錠したままになります。 クルマから降りるとき、ドアロックの施錠はキーを使わず、ドアロックをした状態でドアハンドルを引きながらドアを閉めて施錠する癖がついている人は少なくなかったはず。 そのときうっかりキーが車内に置きっぱなしだと、キー閉じ込み(この一連の所作から「インキー」とも呼ばれていた)となってしまいます。 しかし最新のスマートキーにキー閉じ込み防止機能を備えているにも関わらず、今もキー閉じ込みが多発してしまうのは、どうしてなのでしょうか。