馬渕磨理子さん(40)乳がん闘病中に考えたこと、これから描くミライ「金融業界の発展と、政治にまで目がいくように」|STORY
経済アナリストとしてTVやラジオなどひっぱりだこの馬渕磨理子さん。YouTubeでの発信など仕事のうえで大切にしていること、今考えているビジョンなど率直な想いを語っていただきました。 ▶︎【特別カット集】馬渕磨理子(40)さん 凛としたジャケットスタイルが素敵!
馬渕磨理子さんprofile 1984年生まれ。ミス同志社、京都大学公共政策大学院卒。一般社団法人日本金融経済研究所代表理事。You Tubeチャンネル『馬渕磨理子の株式クラブ』登録者数41万人超。TV番組のレギュラー出演やラジオ出演など多彩に活躍中。直近の著書に『馬渕磨理子の金融・経済ノート』『一歩踏み出せない人のための株式原論』などがある。
大好きな金融業界の発展に寄与したい…政治にまで目がいくように
やっぱり私はこの金融の世界が好きだから、今よりもっと発展していってほしい。伝統的な金融業界は、厳かで、言葉もかなり選ばないといけない硬派な分野なんですね。怖がるようなものじゃなくて、資産形成がみんなにとって当たり前のものになって欲しいなと思っています。仕組みの理解なしに「投資」って変だなと思っているので、まずは仕組みをお伝えしていくことを今後10年やっていきたいです。株とはどういうものなのかとかお金がどう回っているのかみたいな世の中の成り立ちを、特に中高生向けに「馬渕磨理子の金融・経済ノート」のように優しい本などで伝えていきたい。 いろいろな仕組みを理解すると、結局政治まで行き着くんです。「なんでだろう」とか「これっておかしいじゃん」とか。そうするとやっぱり投票に行こうという話になると思う。みんなが自然に政治に興味を持つようなところまで目指しています。
受け取った側に思考の余地を残す、「思考を奪わない」発信を
政府の方やメディアの方とお話する時は、こうあるべきだとか、経済にとっては今これが必要だからこういう政策が必要だとか言い切ることもあります。言論番組でも意見をはっきり言いますが、YouTubeでは「他人の思考を奪わない」ということを心がけています。発信者は常に中立で、受け取った側に思考の余地を残すような話し方をしないと、一度偏った思想が入ると、反対側の思想を聞いたときに受けつけない、あるいは攻撃し始めるんですよ。それはすごく不幸だし、他人の思考を奪うことは人生を奪うことになる。 なので、受け取った人の思考をできるだけ奪わない、「みんなこれを聞いたあとに1回自分で考えてね」という風な発信の仕方を今一番大事にしています。