馬渕磨理子さん(40)乳がん闘病中に考えたこと、これから描くミライ「金融業界の発展と、政治にまで目がいくように」|STORY
ファッションへのこだわり…本当の意味で平等な社会になるまで
もともとは女性らしい雰囲気のものとかシルエットとか好きなんですけど、ビジネスの現場で信頼を得るために、肌の露出を控えたり女性らしさがあまり出ない服を選んでいくうちに、今のこのスタイルに行き着きました。どうしても記事の中身の文章を読まずに、タイトルと写真だけでコメントされているのを見て、なんか違うなと思い…どう削ぎ落としていこうかと考えました。これがいいかどうかわからないですけど、「女性だから」という理由ではなく金融の専門家なので内容で見ていただけるように。本当はそんなことをしなくても男女関係ない世界だったらいいんですけど、今は女性がむしろ優遇されるような面もあったりと、時代の過渡期なので。女性の主張とかを言い過ぎると余計違う気がしているので、そこに関してはあえて黙って仕事をしてきています。 だいぶ変わってきたと思うんですよ。その場その場の立場でやるべきことを男女関係なく発揮していったらたまたまそのチームが女性ばかりだったとか、最近現場で見かけるので。みんなが混ざり合う社会に向かっていっているのはなんとなくわかるので、あえてフォーカスをあてずに壊さないようにしていきたい。自分が引退する頃にでも、本当の意味で平等な社会がきたらいいなと思うので、ここ10年ぐらいはみんなで大事に育てていきたいですね。 撮影/加治屋圭斗 取材・文/香取紗英子 ※衣装は本人私物